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守田英正「鎌田は守備しないで歩く」発言も…クリスタルパレスで鎌田大地が変わった「今までのやり方じゃダメ」現地記者に語った“自分改造計画”

posted2024/09/26 17:10

 
守田英正「鎌田は守備しないで歩く」発言も…クリスタルパレスで鎌田大地が変わった「今までのやり方じゃダメ」現地記者に語った“自分改造計画”<Number Web> photograph by AFLO

今夏、クリスタルパレスに移籍した鎌田大地(28歳)。9月21日のマンチェスター・U戦で自身初のフル出場を果たした。

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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プレミアリーグ初挑戦のMF鎌田大地(28歳)。9月21日のマンチェスター・U戦で自身初のフル出場を果たした。「今までのやり方じゃダメ」鎌田が現地記者に語っていた言葉の真意とは?【全2回の前編/後編も公開中】

◆◆◆

「彼は守備しないで歩くので…」発言

 ひたむきに守備に走る鎌田大地の姿が印象的だった。

 9月21日に行われたクリスタルパレス対マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ第5節で、鎌田は3−4−2−1の守備的MFとして先発フル出場した。0−0の引き分けで終わったこの一戦で、日本代表の動きは非常にクレバーだった。

 前半の鎌田は、守備重視のプレーを貫いた。エレガントに動く従来のイメージを払拭するかのような、敵に激しく寄せる泥臭いディフェンスでチームを支えた。前半4分にはポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスと球際で激しく競り合い、20分にもイングランド代表MFコビー・メイヌーに執拗にディフェンス。さらに38分にも相手のカウンターに懸命について行ってボールをクリアと、強度の高い守備で中盤の屋台骨を支えた。

 そんな姿を見ていて、思い出した言葉があった。

 日本代表MF守田英正が、DAZNのYouTubeチャンネルにおいて、中盤でコンビを組む選手によって自身の動き方を使い分けていると説明し、「組むのが鎌田大地なら、(自分は)完全に守備。彼は守備しないで歩くので」と語っていた。だが、少なくともマンチェスター・U戦での鎌田の姿は、献身的にディフェンスをこなす守備的MFそのものだった。

 興味深いのは、後半21分の選手交代でプレー位置をひとつ前に上げた鎌田が、攻撃の比重を高めていったこと。鋭い縦パスからエベレチ・エゼの決定機を導いたかと思えば、自らゴール前に走り込んでクロスボールに合わせようとした。いずれもゴールに結びつかなかったが、鎌田が試合の状況を的確に掴んで動いた好プレーだった。

 試合を通じてクリスタルパレスのボール・ポゼッションは33.2%と苦戦を強いられた。特に前半は劣勢にまわり、鎌田は守備に徹した。そして、相手に隙が出てきた後半中盤から持ち味の攻撃センスを発揮する──。28歳MFの“幅の広さ”が垣間見えた一戦だった。

「宝石のような選手だ」

 それでもやはり、日本代表で注目されているのは鎌田の攻撃センスだろう。それはイングランド内でも一緒で、フランクフルト在籍時代に欧州リーグの頂点に立った2021−22シーズン、元イングランド代表MFジョー・コールが鎌田を次のように褒めていたことでも分かる。

【次ページ】 「宝石のような選手だ」

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