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「オオタニに驚いたのは…」ベッツもフリーマンもロバーツ監督もドジャース加入前から“大谷翔平に夢中”「もっと知りたい」「ファンの気持ちだ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2024/09/24 06:02
圧倒的なハイパフォーマンスを見せる大谷翔平。ベッツやフリーマン、ロバーツ監督はドジャース加入前から熱視線を送っていた
「一番驚いたのは、どんな状況でも恐れずに、どのボールも投げられるということかな。大事な場面でスプリット、スライダー(※スイーパー)を投げられる。球種のコンビネーションが素晴らしい」
当時、ベッツはレッドソックスの主力に定着し、このシーズンには打率.346のハイアベレージで首位打者を獲得し、32本塁打30盗塁で“トリプルスリー”を達成している。すでにスターダムの地位を確立していたベッツも、メンタルの強さをすでに買っていた。
フリーマンも「そんなこと、あり得るかい?」
<名言2>
大谷がどんなルーティンをこなしているのか、どのように試合に臨むのか……僕は彼のことをもっと知りたいんだ。
(フレディ・フリーマン/Number1035号 2021年9月9日発売)
◇解説◇
劇的逆転を果たしたロッキーズ戦、大谷とベッツの連発に注目が集まりがちだが……もうひとりの「MVPトリオ」であるフリーマンも逆転の足掛かりとなる一打で貢献した。キケ・エルナンデスの2ランで3-5とし、追い上げムードが高まった7回、シングルヒットから55個目の盗塁を決めた大谷を本塁に還すタイムリー安打で1点差としたのは、さすがの仕事人ぶりだった。
そんなフリーマンが大谷に絶賛の声を挙げたのは、二刀流が完全覚醒した2021年のことだった。
「メジャー全体で最もホームランを積み重ねている男が、今晩エンゼルスの先発としてマウンドに立つことになっているんだ。そんなこと、あり得るかい?」
大谷についてのコメントを求められたフリーマンは、こう切り出すとともに熱弁したという。
「野球はバッティングだけで十分大変なんだ。毎日毎日、試合がはじまる5時間前からトレーニングをして準備しないといけないからね。それにピッチング専用の練習や準備を加えるなんて、想像もつかないスケジュールだよ。1日でも疲れるはずなのに、半年以上、毎日そのスケジュールをこなすなんて、本当に信じられない」
メジャーリーグは年間162試合をこなし、さらにはタイムゾーンが4つもある広大なアメリカ大陸でシーズンを戦う。大谷が主戦場とする西地区の移動ですら600~1000km台の移動ゲームが日常茶飯事の中で、投打ともに躍動する大谷の体力にフリーマンは感嘆の声を挙げたのだった。
そのように大谷にリスペクトを語ったフリーマンだが――2023年6月のエンゼルスvsドジャースで、投手・大谷からソロアーチを放っている辺り、こちらもまた超一流の打者である。
彼らが見せた感情は本物。ありがとう
<名言3>
今夜の私はファンのような気持ちで見ていた。
(デーブ・ロバーツ/NumberWeb 2023年6月23日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/857889
◇解説◇
ロバーツ監督が対戦相手だった当時の大谷について語ったのは、2023年のことだった。