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「名球会候補」ハイペース急浮上は田中将大200勝でも丸佳浩と浅村栄斗2000安打でもなく…「27歳で154セーブ」“あの外国人ピッチャー”
posted2024/08/15 17:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
JIJI PRESS/Kiichi Matsumoto
現在の「名球会」の基準は「日米通算で2000安打、200勝、250セーブ」ということになっている。さらに、入会資格には達していないものの理事会にて推薦を受けた選手も入会資格を得ることができる。上原浩治(日米通算134勝128セーブ)、藤川球児(日米通算245セーブ)がこの特例で入会した。
なお入会資格を満たしても、本人の意思で入会しない選手もいる。
以前は200勝、2000安打だけだったが、近年は付帯条件がいろいろ付いた。しかし「名球会入り」が選手にとって大きな目標なのは今も昔も変わらない。「名球会」より大きな目標である「殿堂入り」のためにも、この数字はクリアしたいと思う。
3000安打も狙えると見られていた坂本だが…
2000安打は、2015年以降の10年で11人が達成している。今年もあるいは、と思ったのだが――少し望み薄になっている。
〈現役打者の通算安打数10傑と年齢、今季安打数〉※M:はMLBでの安打数。数字はすべて8月14日終了時点
坂本勇人(巨)2389安(2007-2024)35歳/68安
栗山巧(西)2143安(2004-2024)40歳/23安
大島洋平(中)2042安(2010-2024)38歳/21安
青木宣親(ヤ)1949安(2004-2024)42歳/20安 ※M:774安
浅村栄斗(楽)1934安(2010-2024)33歳/89安
中島宏之(中)1928安(2002-2024)42歳/0安
丸佳浩(巨)1809安(2010-2024)35歳/113安
中村剛也(西)1807安(2003-2024)40歳/36安
秋山翔吾(広)1675安(2011-2024)36歳/110安※M:71安
菊池涼介(広)1663安(2012-2024)34歳/72安
現役最多安打の坂本は、2020年11月8日に2000安打を記録した時点ではまだ31歳だった。張本勲以来の3000安打も望めるかと思ったが、以後、4シーズンで388安打。今季は三塁にコンバートされ、守備の負担が軽減されたはずだが、規定打席未達。2500安打にも黄信号がともる状態だ。
現役では西武の栗山と大島が2000本をクリアしているが、今季はともに20安打台にとどまっている。
青木は日本人選手としてMLBで4番目に多い774安打を記録。日米通算ではイチローの4367安打に次ぐ2723安打を放ち、すでに「名球会」資格は満たしている。しかしNPBの2000安打の表彰は「NPB単独で2000本」が条件となる。あと51本と迫っているが、かなり厳しくなっている。
サードにコンバートされた浅村が復調している
むしろ次に2000安打のテープを切りそうなのは、楽天の浅村か。