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「名球会候補」ハイペース急浮上は田中将大200勝でも丸佳浩と浅村栄斗2000安打でもなく…「27歳で154セーブ」“あの外国人ピッチャー”
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS/Kiichi Matsumoto
posted2024/08/15 17:00
田中将大や丸佳浩の「名球会」資格達成に期待がかかる中で、候補として急浮上中の外国人クローザーとは?
〈NPB現役投手、通算勝利数5傑。年齢、今季勝利数〉
石川雅規(ヤ)186勝(2002-2024)44歳/1勝
涌井秀章(中)161勝(2005-2024)38歳/2勝
岸孝之(楽)161勝(2007-2024)39歳/3勝
和田毅(SB)160勝(2003-2024)43歳/2勝※M:5勝
菅野智之(巨)132勝(2013-2024)34歳/11勝
現役最年長、44歳の石川雅規が200勝を目指しているが、今季まだ1勝。石川の挑戦はかなり厳しくなっている。石川は186勝188敗、彼の在籍中のヤクルトは22年で1495勝1630敗、勝率.478と負け越している。石川が強いチームに在籍していれば、すでに200勝していた可能性はあり得るだろう。
他の投手も30代半ばを超えている。巨人の菅野は今季復活して2年ぶり2ケタ勝利。まだ34歳だがあと68勝はかなり厳しい。
MLBにいる前田健太と菊池雄星は日米通算何勝?
日米通算では今年5月19日、パドレスのダルビッシュ有が史上3人目の200勝を達成した。
〈現役投手の日米通算勝利数5傑〉 ※N=NPB、M=MLB。年齢の後ろの勝利数は今季
ダルビッシュ有(パドレス)200勝(N93/M107)37歳/M4勝
田中将大(楽)197勝(N119/M78)35歳/N今季出場なし
和田毅(SB)165勝(N160/M5)43歳/N2勝
前田健太(タイガース)164勝(N97/M67)36歳/M2勝
菊池雄星(アストロズ)111勝(N73/M37)33歳/M6勝
ダルビッシュ有は今季もパドレスのエースとして期待がかかっていたが、現在は制限リスト入り。復帰のメドは立っていないが、一部には今季中の復帰との報道もある。
田中は昨年まで楽天のローテを維持していたが、今季は一軍出場なし。二軍では登板を始めている。和田毅は上記で紹介した通り。唯一の松坂世代の現役選手だ。前田健太は今季不振のため、ローテを外れて中継ぎ投手として投げている。
今季ブルージェイズの先発投手だった菊池は、トレード期限直前にアストロズに移籍。8月7日には5.1回を投げて自責点2で移籍後初勝利(5勝目)を挙げている。
日米通算では田中将大は復帰さえすれば可能だろうが、あとは微妙なところだ。
メッツの千賀滉大は100勝(N87/M13)だが、今季は復帰登板で負傷。今後の出場が難しくなっている。日米通算でも200勝はかなり厳しくなっている。
250セーブ達成候補を見ていくと…意外な候補が
最後に250セーブについて見ておく。