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「息ができなかった」野茂英雄とイチロー“まさかの結果だった”メジャー初対戦の日「米で衝撃シーンが放送」現地記者が目撃「野茂の豪球が背中に…」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2024/09/01 11:01

「息ができなかった」野茂英雄とイチロー“まさかの結果だった”メジャー初対戦の日「米で衝撃シーンが放送」現地記者が目撃「野茂の豪球が背中に…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2001年5月、野茂英雄とイチローがメジャーで対戦した。試合後、2人が語った言葉とは

「アメリカに来て初めての死球が日本人からとは思いませんでした。僕は野茂さんを敵の1人と考えています。向こうも同じではないでしょうか。そうでないとゲームが作れない。ピッチャーだから、なおさらそうでしょう」

 野茂はイチローを死球で塁に出した後、次のマーク・マクレモアには四球を与え2死満塁のピンチを作ると、次の指名打者エドガー・マルティネスに左前適時打を浴び2点を追加された。6回は三者凡退に抑えたが7回先頭のデービッド・ベルに四球を与えたところで降板。6回を4安打4失点で敗戦投手となった。

 その日、米スポーツ専門テレビ局ESPNでは、イチローが野茂にぶつけられたシーンが何度も流された。ESPNの名物番組「スポーツセンター」は深夜にその日のスポーツニュースを1時間の枠で放送すると、同じ内容のものを翌日の午前中まで繰り返し再放送する。そのため、ESPNをつけっぱなしにしておくとその衝撃シーンが何度も、何度も流れることになった。その他の米メディアでも大きく取り上げられ、シアトルの地元紙ポストインテリジェンサーは「その瞬間、日本メディアのギアが上がったのがわかった」と書いていた。日本が騒然とするのでは……と考えたのだろう。

野茂の言葉「周りが意識させるので…」

 野茂は試合後にこう語った。

「イチロー君との対戦も楽しみでしたし、マリナーズに勝つのも楽しみにしていました。パイオニア対決、あまりそういう意識は持っていなかったです。ただ周りが意識させるので、少しはありましたけど」

 そう振り返り、背中にぶつけたことを問われるとこう答えた。

【次ページ】 「内角を攻める」が普通のメジャー

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