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「大谷翔平、三冠王への問題は打点じゃなく打率です」NHK解説者が語る、“すぐに不調と言われがち”大谷の異常さ「テレビなのに大谷だけ打球音が違う」
posted2024/08/09 17:00
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph by
AFLO
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「大谷だけ打球音が違う」「落合博満さんのよう…」
「6月男」の名にふさわしい活躍をした6月の大谷翔平。その勢いのまま7月はオールスターに選出され、日本人では2007年のイチロー以来のホームランを放った(注/イチローは球宴史上初のランニングホームランだった)。大谷は7月終了時点、ホームラン、打率においてリーグ首位を走っている(現地8日時点、打率は2位に)。
大谷の7月の月間成績はホームラン6本、打率.286、14打点、12盗塁。絶好調だった6月の12本、打率.293、24打点と比べるとややスケールダウンしているが、現地時間7月25日には日米通算250号となる今季31号を放つなど順調に成績を積み上げている。
武田氏は7月の大谷を振り返り、「ホームラン王は間違いないでしょう」と語る。
「6月の成績は良すぎましたけど、今年の大谷は7月まで調子の波があまりない。例年なら安打やホームランに急ブレーキがかかることもあったんですが、ホームランのペースも変わっていません。現在(8月1日時点)ホームラン王争いでは1本差で1位ですが、ケガをせず、このペースが続けば2年連続獲得は間違いありません」
なにしろ中継を解説していると、大谷だけ打球音が違うのだという。
「木製バットなのに、金属バットのような高い音が鳴るんです。小早川毅彦(元広島、ヤクルト。武田氏と同じくNHKのMLB解説を務める)さんに、その理由を聞いたら、スイングが速いからだと言っていました。確かに、スイングが速い落合博満さんや松井秀喜も同じような音をしていたね」
実際、MLBの打球速度や打球角度などをリアルタイムに計測し、発表しているスタットキャストによれば、大谷のバットスピードは75.8マイル(121.9キロ)。MLB全体の平均が71.5であることから、そのスイングの速さが窺える。