酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大山悠輔の不振、山本由伸ドジャース移籍だけでなく…王者阪神とオリックス前半戦苦戦のナゼ「才木浩人は好調だが」「元首位打者が打率1割台」
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2024/07/26 11:00
2023年の日本シリーズで激闘を繰り広げた阪神・岡田監督とオリックス中嶋監督。前半戦、苦戦が続いた要因は?
昨年の両リーグの覇者、阪神とオリックスはともに昨年、投打で活躍した選手が不振に陥ったり、移籍したことで成績を落としている。その欠損はオリックスの方が大きいといえよう。
とはいえまだ60試合前後ある。両チームは後半どこまで盛り返すだろうか?
ヤクルトはオスナ、村上の復活で復調気配
【2024年7月15日~7月21日 週間成績】
〈セ・リーグ〉
・15週目の成績
ヤクルト5試4勝1敗0分 率.800
巨 人6試4勝2敗0分 率.667
広 島5試3勝2敗0分 率.600
DeNA5試2勝3敗0分 率.400
阪 神6試2勝4敗0分 率.333
中 日5試1勝4敗0分 率.200
前週連敗中だったヤクルトが連敗を8で止めて復活。巨人が4勝2敗として首位に立った。
〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標、RC=Runs Created順
オスナ(ヤ)22打12安3本6点 率.545 RC9.32
梶原昂希(De)24打13安3点 率.542 RC6.77
村上宗隆(ヤ)19打7安2本3点3盗 率.368 RC6.73
オースティン(De)17打7安3本6点 率.412 RC6.60
佐野恵太(De)23打10安1本5点 率.435 RC6.46
ヤクルトはオスナ、村上が好調でチームの復活を支えた。DeNAは売り出し中の梶原昂希が活躍し、オールスターに出場したオースティンも好調。本塁打はオスナ、オースティンの3本、打点はオスナ、オースティンにヤクルトの長岡秀樹、阪神・大山悠輔の6、盗塁はヤクルト村上の3が最多だった。
〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR=Pitching Run順
濵口遥大(De)1登1勝9回 責0 率0.00 PR2.98
髙橋宏斗(中)1登1勝8回 責0 率0.00 PR2.64
森下暢仁(広)1登1勝7回 責0 率0.00 PR2.31
床田寛樹(広)1登1勝7回 責0 率0.00 PR2.31
大瀬良大地(広)1登7回 責0 率0.00 PR2.31
DeNAの濵口は7月15日の広島戦で完封勝利。その広島は森下、床田、大瀬良が17日のDeNA戦、19、20日の阪神戦で3試合連続7回零封。大瀬良だけは勝ち星つかず。
救援では巨人の大勢が4セーブ、バルドナードが3ホールド。
清宮がロッテとの2試合で7安打2本塁打の大爆発
〈パ・リーグ〉
・15週目の成績
日本ハム6試5勝1敗0分 率.833
ソフトバンク6試4勝2敗0分 率.667
楽 天6試4勝2敗0分 率.667
西 武6試3勝3敗0分 率.500
オリックス6試1勝5敗0分 率.167
ロッテ6試1勝5敗0分 率.167
日本ハムが好調を維持し、新庄監督初のAクラス(3位)で折り返し。オリックスとロッテが不振だった。
〈打撃成績5傑〉
清宮幸太郎(日)9打8安2本3点 率.889 RC7.96
浅村栄斗(楽)24打9安2本7点 率.375 RC6.50
正木智也(SB)19打10安2点 率.526 RC6.34
郡司裕也(日)21打7安1本4点 率.333 RC5.98
辰己涼介(楽)25打9安7点1盗 率.360 RC5.68
日本ハムの清宮は7月20、21日のロッテ戦で8打数7安打2本塁打と大爆発。楽天の浅村も好調だった。本塁打は清宮、浅村に楽天フランコ、阿部寿樹、ロッテのソトが2、打点は楽天の浅村、辰巳が7。盗塁は西武の外崎修汰が2。総じて楽天打線が好調だった。
〈投手成績5傑〉
青山美夏人(西)1登1勝9回 責0 率0.00 PR3.68
モイネロ(SB)1登1勝8回 責0 率0.00 PR3.27
加藤貴之(日)1登1勝7.8回 責0 率0.00 PR3.00
スチュワート・ジュニア(SB)1登1勝7回 責0 率0.00 PR2.86
菅井信也(西)1登1勝7回 責0 率0.00 PR2.86
西武の青山は7月17日のオリックス戦で宮城大弥と投げ合いプロ初完封。西武は菅井も15日のオリックス戦で7回零封でプロ初勝利を挙げている。救援ではソフトバンクの松本裕樹が3セーブ、日ハムの河野竜生が3ホールドをマークした。