Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

[13年ぶりの世界一へ]なでしこジャパン「欧州組が揃う過去最強の陣容」

posted2024/07/25 09:01

 
[13年ぶりの世界一へ]なでしこジャパン「欧州組が揃う過去最強の陣容」<Number Web> photograph by Tsutomu Takasu

text by

矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

PROFILE

photograph by

Tsutomu Takasu

'11年のW杯優勝以来、五輪での銀メダル獲得はあったものの、頂点をつかめずにいる女子サッカー。しかしここ数年、海外のビッグクラブで研鑽を積む選手が増えたことで期待値は確実に上がっている。

 個の経験値もチームの経験値も上がっている。2大会連続6度目の五輪出場となるサッカー女子日本代表“なでしこジャパン”の最大の強みはそこにある。

 個の部分で目を引くのは、18人のメンバーの多くが海外リーグでプレーしていることだ。6月14日のメンバー発表時点で実に12人。リーグで最も多いのはイングランドだ。

 絶対的司令塔の長谷川唯がマンチェスター・シティ。昨年の女子W杯で得点ランキング1位に輝いた宮澤ひなたがマンチェスター・ユナイテッド。2014年U-17女子W杯と'18年U-20女子W杯で優勝経験のある中盤の要、長野風花がリバプール。'22年のU-20女子W杯MVPのFW浜野まいかがチェルシー。右サイドバックの仕事人・清水梨紗と林穂之香と植木理子がウェストハム。浦和レッズレディースで昨季WEリーグ得点王に輝いた清家貴子もこの7月からブライトンに所属している。

 なでしこジャパンの海外組は'12年ロンドン五輪の時には当時ドイツにいた熊谷紗希ら3人。'21年は熊谷やイングランド・アーセナルに所属していた岩渕真奈ら6人。そして今回は12人と一気に激増した。

 その多くは東京五輪後に海外移籍を果たしている。リーグはさまざまでイングランドの他、イタリア、ドイツなど。韓国や米国でもプレー経験のある背番号10の長野は「海外でプレーする選手が増えて、普段対戦する相手の強度が高いことは常にみんなが感じている部分だと思う。当たり前のレベルを上げていくという意識の変化も感じられる」とポジティブに受け止めている。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 1467文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

長野風花
熊谷紗希
池田太
長谷川唯
パリ五輪
オリンピック・パラリンピック

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ