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[13年ぶりの世界一へ]なでしこジャパン「欧州組が揃う過去最強の陣容」
posted2024/07/25 09:01
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
Tsutomu Takasu
個の経験値もチームの経験値も上がっている。2大会連続6度目の五輪出場となるサッカー女子日本代表“なでしこジャパン”の最大の強みはそこにある。
個の部分で目を引くのは、18人のメンバーの多くが海外リーグでプレーしていることだ。6月14日のメンバー発表時点で実に12人。リーグで最も多いのはイングランドだ。
絶対的司令塔の長谷川唯がマンチェスター・シティ。昨年の女子W杯で得点ランキング1位に輝いた宮澤ひなたがマンチェスター・ユナイテッド。2014年U-17女子W杯と'18年U-20女子W杯で優勝経験のある中盤の要、長野風花がリバプール。'22年のU-20女子W杯MVPのFW浜野まいかがチェルシー。右サイドバックの仕事人・清水梨紗と林穂之香と植木理子がウェストハム。浦和レッズレディースで昨季WEリーグ得点王に輝いた清家貴子もこの7月からブライトンに所属している。
なでしこジャパンの海外組は'12年ロンドン五輪の時には当時ドイツにいた熊谷紗希ら3人。'21年は熊谷やイングランド・アーセナルに所属していた岩渕真奈ら6人。そして今回は12人と一気に激増した。
その多くは東京五輪後に海外移籍を果たしている。リーグはさまざまでイングランドの他、イタリア、ドイツなど。韓国や米国でもプレー経験のある背番号10の長野は「海外でプレーする選手が増えて、普段対戦する相手の強度が高いことは常にみんなが感じている部分だと思う。当たり前のレベルを上げていくという意識の変化も感じられる」とポジティブに受け止めている。