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「カイシュウ…残念だ」日本代表MF“性犯罪で逮捕”にブラジル人記者が怒り「ロビーニョらと同じく台無し」「選手全員、肝に銘じてほしい」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2024/07/21 11:00
佐野海舟の件について、ピッチ内でのプレーを評価していたブラジル人記者に話を聞いた
「かつて天才ドリブラーと謳われたロビーニョが、今は刑務所に留め置かれている。ダニエウ・アウベスは、欧州CLを3度、スペインリーグを6度制覇した世界フットボール史上に残る名サイドバックだった。彼の場合、まだ最終判決は出ていないが、状況からして有罪は免れない。これらの犯罪で、彼らはこれまで築いてきた地位と名声のすべてを失った。海舟も、今回の件で自身のキャリアを台無しにしてしまった可能性が高い」
――近年、世界的にフットボーラーの犯罪が増えています。なぜだと思いますか?
「若くして富や名声を手にして、周囲からチヤホヤされ、自分を見失う選手が多いのだろう。選手としては一流であっても、人間的には未熟な者が少なくない。周囲の人間が彼らを甘やかすのではなく、人間的な成長を手助けする必要がある」
ネイマールとメッシも人間性の差だった
――ネイマールも、20代前半で人間的な成長が止まったように見えます。フットボールへの熱意が薄れ、莫大な富を見せびらかし、繰り返し女性とトラブルを起こす姿に、多くのファンが失望しています。
「その通り。現在のアルゼンチン代表とブラジル代表の差は、メッシとネイマールの才能ではなく人間性の差と捉える人が少なくない」
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ロビーニョ、ダニエウ・アウベス以外にもブラジルには凶悪な犯罪に手を染めた選手がいる。
GKブルーノは22歳の若さで名門フラメンゴの守護神となり、将来を嘱望された。しかし2010年に既婚者でありながら不倫した相手の女性が子供を産んだことを隠蔽しようとして殺害。懲役22年の実刑判決を受けた。
さらにはCBブレーノは2007年に18歳でブラジルリーグのベスト11に選ばれ、19歳で名門バイエルンに移籍した。だが彼も故障が頻発して思うようなプレーができないことを苦にして2011年に自宅に自ら火を放ち、懲役3年9カ月の実刑判決を受けている。
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厳しく伝えても犯罪や不祥事がなくならない現実
――ブラジルでは愛人を殺害した選手がいたり、ノイローゼになって自身の豪邸に放火した選手がいたりと、件数も凶悪度も日本とは桁違いです。なぜこれほど多くの問題が起きるのでしょうか。クラブは対策を講じていないのでしょうか?