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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
米名物記者が断言「イマナガは崩れずに成功する。ヤマモトは…」日本人メジャー選手を本音で採点…打ちまくる大谷翔平に“ある懸念”も指摘
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2024/07/02 11:00
今永昇太、山本由伸、大谷翔平のメジャー前半戦…本音採点は?
山本由伸の採点「2カ月は戻ってこられないだろう」
オリックスからポスティングシステムでメジャーの投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドルで契約し鳴り物入りでデビュー。開幕当初は苦戦し、安定した結果を出すまで時間がかかったが、6月に入ってからは期待通りの働き。6月1日のロッキーズ戦では6回7安打1失点、7奪三振で6勝目を挙げ、6月7日の敵地でのヤンキース戦では7回2安打無失点、7奪三振と快投した。
ミラー氏は、そんな山本の前半戦に85点をつけた。6月15日のロイヤルズ戦で上腕三頭筋の張りのため2回28球で突如降板し、右肩腱板の損傷で戦線離脱したのがマイナスとなった。
「14試合に登板し6勝2敗、防御率2.92は素晴らしい成績。奪三振も74イニングで84、しかも四球はわずか17と優れており、メジャーの先発投手でもトップクラスに入る。まさにこれから、というときの離脱は非常に残念だ」
前半戦で最も目を奪われたのは、やはりヤンキースタジアムでの快投だったという。
「本当に圧巻で、ヤマモトのベストピッチングだった。しかしあの登板でフォーシームの平均球速がいつもより1.5マイル(約2.4キロ)ほど上がっていたが、次の登板では平均以下の球速しか出ていないので、異変が起きていたのは明らかだった。2カ月は戻ってこられないだろうが、球団は10月のポストシーズンまでに戻ってくれればと思っているだろうね」
今永昇太の採点「それでも最高評価の理由」
DeNAからポスティングシステムでカブスに移籍しデビューから快進撃を続けてきた今永昇太はどうか。
4月1日のデビュー戦から5月1日まで6試合で無傷の5勝、防御率0.78。圧倒的な数字で新人王の有力候補に挙げられたのはもちろん、リーグの最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞の候補に名を挙げる米メディアまで現れた。
だが5月下旬ころから調子に波が出てきた。5月29日の敵地でのブルワーズ戦で2被弾を含む8安打7失点で5回途中で降板しメジャー初黒星を喫すると、次の6月4日ホワイトソックス戦も7安打5失点(自責点1)で5回持たずに降板した。さらに6月21日メッツ戦では3被弾を含む11安打10失点で3回KO降板というメジャー自己ワーストの登板となった。チームがシーズンちょうど半分の81試合を終了した時点で14試合に登板し7勝2敗、防御率2.96としている。