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「欧州初タイトルで嬉しい」“22.1億円のMF”守田英正は4点だが…カズや相馬勇紀、小久保怜央ブライアンは?〈ポルトガル勢を5点満点評価〉 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2024/06/06 17:00

「欧州初タイトルで嬉しい」“22.1億円のMF”守田英正は4点だが…カズや相馬勇紀、小久保怜央ブライアンは?〈ポルトガル勢を5点満点評価〉<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

スポルティングでリーグ優勝を果たした守田英正を筆頭に、日本代表にも名を連ねるポルトガル勢は今季どのようなプレーぶりだったか

★GK小久保玲央ブライアン(23、2部ベンフィカB、U-23日本代表):2
・リーグ16試合19失点、カップ0試合0失点、計16試合(1387分)19失点
・市場価格:12.5万ユーロ(約2125万円)→75万ユーロ(約1億2750万円)

 高い身体能力と優れた状況判断力を備え、今年4月から5月にかけて行なわれたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねた)でU-23日本代表の一員として全試合にフル出場。決勝のウズベキスタン戦でPKを止めるなど、見事な活躍で優勝の立役者の一人となった。

 今季、名門ベンフィカのトップチームでチャンピオンズリーグなど3試合にベンチ入りしたが、出場はなし。それでも、ポルトガル2部で戦うベンフィカBで経験を積んでおり、着実に成長している。

 とはいえ、ベンフィカのトップチームのレギュラーは22歳のウクライナ代表で、その控えは21歳のU-21ポルトガル代表。彼より若いGK2人がポジションを争っており、トップチームで出場するのは容易ではない。

 今後、ベンフィカでレギュラーを目指すのか、あるいは他クラブへ移籍して出場機会の増加を目指すのか、難しい決断を迫られている。パリ五輪では、A代表のレギュラー格である鈴木彩艶(シント・トロイデン)とポジションを争う。

バイエルンからレンタルの福井、中村航輔の採点は?

★MF渡井理己(24、ボアヴィスタ、徳島ヴォルティスから期限付き移籍中):2
・リーグ13試合0得点0アシスト、カップ2試合0得点0アシスト、計15試合(521分)0得点0アシスト
・市場価格:50万ユーロ(約8500万円)→40万ユーロ(約6800万円)

 当初は2022年7月から昨年6月までの期限付き移籍で、その後、移籍期間を1年間延長した。昨季に続いて今季も出場機会が少なく、厳しい状況に置かれた。移籍期間が満了し、ポルトガルに留まるか日本へ戻るかの選択を迫られている。

★MF福井太智(19、ポルティモネンセ、バイエルンから期限付き移籍):3
・リーグ11試合1得点1アシスト、カップ0試合0得点0アシスト、入れ替え戦2試合0得点0アシスト、計13試合(778分)1得点1アシスト
・市場価格:40万ユーロ(約6800万円)→変動なし

 小柄だが粘り強く守り、攻撃の起点となれるボランチ。右足からの強烈なミドルシュートが魅力だ。

 今年1月、6月までの期限付きで移籍。当初は出場機会が少なかったが、4月1日のブラガ戦で途中出場すると、強烈なミドルシュートを叩き込むなど1得点1アシストの大活躍。以後、レギュラーに定着した。チームが2部へ降格し、後述する中村航輔とともに、今後の去就が注目される。

【次ページ】 相馬以上に、実はチームの主力になっている選手は?

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