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「モリタ先生は10点満点で7~8点」ポルトガル人記者が絶賛…日本代表MF守田英正29歳、名門での愛され度「アジア杯のゴールパフォーマンスもだ」
posted2024/06/05 17:00
text by
リカルド・グラナーダ(レコルト紙)Ricardo Granada (Record)
photograph by
Diogo Cardoso/Getty Images
「来季は飛躍のシーズンにしたいと思います」
昨年6月、日本代表がペルー代表に4-1で勝った親善試合の後に、守田英正はそう言った。その2023-24シーズンを終えた今、彼が有言実行の男だとわかる。スポルティングCPでの2年目に大きく成長した姿を見せ、チームの3シーズンぶりのリーグ優勝に、中盤の主力として大きく貢献したからだ。
スポルティング1年目の適応に時間がかかったワケ
現在29歳のセントラルMFがポルトガルに来てから、3年半が経った。最初の1年半はアソーレス諸島に本拠を置くサンタ・クララに所属し、2022年7月に首都リスボンの名門スポルティングへ移籍した。
読者の方もご存知かもしれないが、ポルトガルにはビッグ3と呼ばれるクラブがあり、ベンフィカ、ポルトと共にスポルティングもその一角を成す。ベンフィカとスポルティングは、首都リスボンの2大クラブでもある。
リーガの優勝がほぼこの3チームで争われることもあり(1934年に始まったリーガを制したことがあるのは、ビッグ3以外で2チームのみ)、それらに所属する選手には大きな重圧がのしかかる。一昨年の夏に遠い島の小さなクラブからやってきた守田も、1年目はどこか硬い印象を感じさせる時があった。
また気鋭の指揮官ルベン・アモリムの敷く3-4-3のシステムでは、2人のセントラルMFが広大なスペースをカバーしなければならない。守田は1年目から高いスキルと適応能力を活かしてレギュラーに収まっていたが、要求の多いこの役割を全うできるようになるまでには、時間がかかって当然だった。
監督「中盤の選手の完成形に近づきつつある」
守田のデビューシーズンが終わると──リーガではブラガの後塵を拝する4位に──中盤でコンビを組んでいたマヌエル・ウガルテがパリ・サンジェルマンへ移籍し、その代役としてモアテン・ヒュルマンが加入。これが守田の創造性を解き放つ大きな要因になったと思える。