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大谷翔平とロバーツ監督に生まれた“信頼関係”…指揮官の“笑いに変える”コミュニケーション術に感謝した理由「冗談を言い合える雰囲気が楽」
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byAFLO
posted2024/05/09 17:00
打撃好調のドジャース・大谷翔平。その裏には、ロバーツ監督の存在がある
大谷が感謝した“指揮官の接し方”
春のキャンプから約3カ月、大谷と同監督が笑い合う場面は多い。試合中のベンチでも何やら冗談を言い合うようなシーンが見られ、明るい雰囲気が漂う。敵地カナダ・トロントのブルージェイズ戦で7号をマークした4月26日、大谷はロバーツ監督の接し方についても感謝を示した。
「最初の1カ月が1カ月だっただけに、逆に僕からしたらあんまり、気にしないでほしいというか。もう本当に、むしろ笑いに変えるぐらいのコミュニケーションというか、グラウンドに持ち込んでほしくもないと思ってますし、そこはそこで自分で処理すればいいだけなので、チームメートには普通にこういう風に冗談を言い合える雰囲気っていうのは、すごく僕にとっては楽かなと思います」
元通訳・水原一平氏との離別でチームに心配もかけたが、指揮官の朗らかな笑顔が安心感を生んだ。4月21日に今季5号本塁打を放ち、通算176号本塁打で日本人メジャーリーガー最多本塁打を記録。ロバーツ監督は試合後、「彼は『次はあなたの記録を抜きます』と言っていたよ」とニヤリ。日本生まれの選手で球団最多本塁打は、沖縄県で生まれたロバーツ監督の7本。その後、7号を放った際には大谷が「『並んだぞ』って僕の方から言いましたけど」と明かした。