「大谷翔平のバットはなぜ“めちゃめちゃ太い”のか？」高校野球まさかの“ホームラン3本だけ”の衝撃…球児が本塁打を出せたバット名公開

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“3本のホームラン”を生んだバット

――恒例になっているホームランバットリストですが、今選抜は新基準バット導入の影響で衝撃の3本でした。うち1本はランニングホームランだったので、スタンドインに限定するとわずか2本。ただ、その2本は、いずれも「ミズノプロ」とあります。これはどういうバットなのですか。

野球専門店・ベースマン立川店のカリスマ店長、星徹弥さん。「2.0超えの野球用具視力を持つ男」の異名を持つ

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星徹弥（以下、星）　これはオーダーバットのことです。実はミズノは、既製品バットは大きく出遅れたのですがミズノプロで大きく巻き返したのです。

――既製品ではないということは、各店舗の売り上げにはつながらないということですか。

星　そうですね。春は甲子園で使ってもらって、それをテレビで見た高校生たちが各ショップでその道具をこぞって買うというのが理想の展開なんです。ただ、ミズノプロに関しては、オーダーバットなので店舗に物がありません。バットって店頭で手に取ってみて買う人がほとんどなんですよ。オーダーするにも自分に合うバットをわかっている高校生なんて、ほとんどいませんから。

センバツ全31試合でホームランはわずか3本のみ。その3本のホームランを生んだのはミズノとSSKのバットだった

今大会第1号ホームランを放ったモイセエフ・ニキータ（豊川高）。オーダーバット、ミズノプロ（ゴールド）を使用していた　©JIJI PRESS

センバツ全32校の使用率、1位は…？

――オーダーグラブの知識ならそこそこありますけど、オーダーバットは確かに普通の高校生にはハードルが高いですよね。

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