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「や、ヤバい!」打球飛びすぎで監督が“ご近所に謝罪行脚”「ドラフト育成指名もOK」プロ注目捕手・後藤幸樹で沼津商が一変した日々「プロで活躍して…」
posted2026/10/21 06:03
沼津商のチームメートと笑顔の後藤幸樹。逸材捕手が入学したことによって、同校野球部を取り巻く環境も変わったという
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間淳Jun Aida
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Jun Aida
規格外の打球が招いた「ご近所問題」
規格外の選手を公立高校の枠に収めるのは難しい。後藤幸樹捕手の入学によって、静岡県立沼津商業野球部の練習や練習試合の日程は変わった。
沼津商のグラウンドは、ホームからレフトまでの距離が95メートルある。レフトには、高さ十数メートルのネットが張られている。一般的な公立高校の野球部員であれば、打球がネットを越えることはない。しかし、後藤は例外だった。チームを指揮する大久保匡人監督が苦い記憶を蘇らせる。
「近所の皆さまに何度も謝りにいきました。後藤は私と實石部長が謝罪に行っていることは知っていますが、その苦しみの深さは分かっていないと思います」
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声を落とす指揮官の横で、後藤は申し訳なさ8割に誇らしさが2割混ざったような表情を見せる。周囲の予想を超えるスピードで成長する後藤は、高校2年になると打球がレフトのネットを越えるほど飛距離が伸びた。そして、ネットの先にある民家の庭、さらには住宅や車に打球が直撃することもあった。その都度、大久保監督が謝罪にいっていたのだ。時には、實石太一部長と並んで頭を下げた。
「打撃練習でも練習試合でも、後藤が引っ張った打球はネットを越えていきました。試合で大きな当たりが飛ぶと、後藤やチームメートは盛り上がりますが、私だけは『やばい、やばい。飛ぶな、飛ぶな』と対照的なテンションでした」
打球対策が生んだ思わぬ「副産物」
はじめは寛容だった近所の人たちも、何度も打球が飛んできて実害も出れば穏やかではいられない。その我慢は、後藤が高校2年から3年になる時期に限界に達した。大久保監督は「もう、ネットを越える打球を打たせるわけにはいかない」と危機感を募らせて対策を講じた。練習試合の予定を組みなおしたのだ。

