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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
来日ブラジル人記者、驚く「平日昼に!浦和サポはブラジル人以上だ」日本人が知らない“J1~J5探訪”の本音「レベルは…世界もそうだけど」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTiago bontempo
posted2024/04/12 11:01
JリーグどころかWEリーグなども観戦したチアゴ・ボンテンポ記者(左)。平日昼の試合にも詰めかける浦和サポーターの熱狂度にビックリしたらしい
「そうなんだ。僕は日本のフットボールの歴史を辿る本(514ページに及ぶ大著『サムライス・ブルース(青いサムライたち。2022年)』を上梓した際、日本のフットボールのルーツである蹴鞠についても詳しく調べた。この時期に『蹴鞠奉納』を見学できるのはとても幸運。今からワクワクしている。京都でこのイベントがあるので、最初の約1カ月は関東に、4月中旬から約3週間、関西に滞在し、その後、名古屋、広島、北海道などへ足を延ばす計画を立てたんだ」
キャプテン翼のタカハシ先生にも会えた。感動だ
――最初の3週間で、最も印象に残ったこと、感激したことは?
「聖地コクリツでサムライブルーが苦しみながらも勝った試合を見届けたこと、そして先月24日に東京都社会人リーグカップ2次戦決勝の南葛SC対エリース東京(※南葛SCは“5部”にあたる関東サッカーリーグ1部所属。試合は南葛が5-2で勝利)を観戦し、『キャプテン翼』の作者である高橋陽一センセイに会えたこと。『キャプテン翼』は、少年時代、僕も愛読していたし、世界中のフットボール選手、関係者、ファンにとってのバイブル。その作者と会えて、夢のようだった」
――どのような状況で会ったのですか?
「南葛SCの代表者が高橋センセイなのは、もちろん知っていた。スタジアムで会えるかな、と期待して行ったら、メインスタンドの最後列にセンセイに似た人が座っている。ひょっとしたら、と思ったが、確信はなかった。すると、試合が終わって階段を降りて来て、人々に取り囲まれていたので、彼が高橋センセイだと確信した。僕も近寄り、『ブラジルから来ました』と自己紹介し、写真撮影をお願いしたら、快く受け入れてくださった。驚きと喜びで、頭の中が真っ白になったよ(笑)」
――それは素晴らしい体験でしたね。
「ブラジルの友人たちにこのことを伝えたら、みんなから『すごい』、『羨ましい』という反応があった」
平日昼の女子まで!浦和サポはブラジル人以上だ(笑)
――これまで観戦した11試合のうち、最も印象に残る試合は?
「3月17日に平塚で見た湘南ベルマーレ対浦和レッズ(4-4の引き分け)。凄まじい点の取り合いで、とてもスリリングだった。両チームのサポーター、ファンが熱狂していた。3月29日に味の素スタジアムで見た東京ヴェルディ対京都サンガも面白かった。アウェイの京都が2点先行したが、終盤、ヴェルディが2点を連取して引き分けた。ヴェルディのサポーター・ファンは、大騒ぎしていたね」
――女子の試合も見たそうですね。