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藤井聡太八冠「さすがですっ!」名人戦で対局“豊島将之九段への敬意”…観る将マンガ家が描く「藤井将棋攻略の佐々木勇気八段もスゴい」
posted2024/04/02 06:00
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Junsei Chida/Keiji Ishikawa
3月がやや肌寒かったからかようやく桜が開花し始めましたが……新年度が始まりました。100周年を迎える将棋界も新たな戦いが始まることになりますが、イラストで昨年度末のトピックスを振り返っていきましょう!
1)藤井棋王防衛…八冠キープで2024年度へ!
藤井聡太八冠が伊藤匠七段を迎え撃った第49期棋王戦五番勝負は、3月3日に新潟県新潟市、17日に栃木県日光市で行われた第3、4局とそれぞれ藤井八冠が伊藤七段に勝利して、3勝0敗1持将棋で防衛に成功しました。
2023年度、史上最年少名人、さらに八冠独占となる王座獲得と“特急”のように駆け抜けた1年を、棋王戦初防衛という形で締めくくることに。そのほかにも「タイトル戦14連勝」「タイトル戦21連覇」と、その強さはとどまることを知りません。……というところで、担当編集さんが「あらためて藤井八冠が2023年度に残した数字に注目してみました」とのこと。
《2023年、藤井八冠が残した主な数字》※カッコ内の数字は全棋士内の数字
対局数:55(5位タイ)
今年度成績:46勝8敗(勝利数は3位)
勝率:.852(1位)
連勝数:12連勝(3位タイ)
ほぼタイトル戦に挑む=トップ棋士と相まみえる中での勝率1位を筆頭に、凄まじい数字の数々です。「これだけ全部のカテゴリで上位に入ってくる人って、アスリート全体に範囲に広げても大谷翔平選手しかいないんじゃないでしょうか」と担当編集さんが言っていました(笑)。とはいえ藤井八冠はこれらの成績に満足することなく、将棋に対する向上心が尽きないのは皆さんも知っての通り。果たして2024年度バージョンの藤井将棋はどんな進化を見せるのか。
2)打倒・藤井将棋に燃える名棋士たち
とはいえ、他のトップ棋士の方々も藤井将棋に手をこまねいているわけではありません。