海外の現場からBACK NUMBER
オープン戦絶好調の鈴木誠也。3年目の本領発揮へ慢心なし。
posted2024/03/28 09:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
滅多に自分を褒めないカブス鈴木誠也が、珍しく自らの打撃の好感触を口にした。3月16日のオープン戦(ロイヤルズ戦)でソロ、2ランを含む3打数3安打3打点と快音を連発した。左翼芝生席最深部で弾んだ2本目は、スタンドがどよめくほどの特大アーチだった。
「今は(打席での)入りがすごくいいですし、1日1日微調整をしながら、日に日にいい感覚で入れるようになってきているので、そこはいいのかなと思います」
万難を排して、メジャー3年目のキャンプに臨んだ。入団交渉が遅れた1年目は、合流時期も遅れ、急仕上げで開幕を迎えた。WBC侍ジャパンに選出された昨季は、気負いもあり、ハードな練習を継続した結果、左脇腹痛で離脱。大会出場も叶わず、負傷者リスト(IL)入りして開幕を迎えた。今季は、2月上旬に早々とアリゾナ入り。家族の万全のサポートもあり、腰を落ち着けて調整を進める環境が整った。