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出田裕一「不器用すぎる男の戴冠、そして防衛への道」

posted2024/03/19 09:00

 
出田裕一「不器用すぎる男の戴冠、そして防衛への道」<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

text by

渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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Hiroaki Yamaguchi

 日本スーパーウェルター級王者、出田裕一が2月13日、後楽園ホールで挑戦者の小林柾貴を下し、2度目の防衛に成功した。7回負傷判定勝ちという泥臭い内容は、失礼ながら出田らしいと思えた。

 日本王者のレコードブックには16の黒星が記録されている。特筆すべきは2011年2月から'20年12月まで10年近く白星に恵まれなかったことだろう。

 そもそも出田は'06年の全日本ウェルター級新人王に輝き、デビューから12連勝をマークしたホープだった。キャリアに急ブレーキがかかり、さぞ悔しくて、情けなくて、辛かったに違いない。ところが本人に話を聞くと、辛いと感じたことがまったくないというから驚きだ。

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