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「30本塁打に終わったら…ファンは騒ぐ?」ドジャース番記者が語った大谷翔平に求める“今季成績”「これだけの大金が支払われたのだから」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGetty Images
posted2024/03/11 17:00
「10年7億ドル」という破格の大型契約でドジャース入りした大谷翔平に、今季「求められる成績」とは?
新しいリーグに移り、しかも故障明けの選手にいきなり40本塁打、100打点を求めるのは酷なようにも思えるが、期待感の大きさは史上最高給プレーヤーなら当然。他のロサンゼルスメディアに意見を求めても、やはり“40本塁打”を真っ先に挙げる記者が多かった。
「もしも健康なら、ほとんどのゲームでプレーするのではないか。だとすれば、40本塁打が期待されるだろう。打率は昨季よりも少し落ちたとしても、.280~.285、40本塁打前後といった成績をドジャースは想定していると思う」(ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者)
「大谷が常に40本塁打以上を打つ打者として7億ドルもの総年俸が払われていることは誰もが理解している。'24年も150試合近くをプレーし、40本塁打が打てれば素晴らしいだろうと思う」(FOXスポーツのローワン・カブナー記者)
「ドジャースのプロテクションは強力だから、大谷は打率3割近く、本塁打は40本以上、打点は90以上はいくと思われているのではないか。それらに到達すればチームの上層部も大喜びに違いない」(オレンジ・カウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者)
昨季の本塁打王としてのノルマ
スーパースター軍団のドジャースに加入すれば、求められる基準は高くなる。昨季、ベッツは打率.307、39本塁打、107打点、フリーマンは同.331、29本塁打、102打点。大谷の“前任”のDHだったJ・D・マルチネスにしても113試合の出場で打率.271、33本塁打、103打点と優れた成績を残した。
ベッツ(契約は12年3億6500万ドル)、フリーマン(同6年1億6200万ドル)の2人を合わせても到底及ばないほどの総年俸を支払われる大谷にも、同等のインパクトが求められるのは自然の流れ。大谷には“二刀流”の価値が加味されてこれだけの値段がついたのであり、投手として登板できない今季はそこまで厳しくは見られないだろうが、それでも昨季の本塁打王に40本がノルマとして課されるのは理解できる。
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