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サンフレッチェ新スタジアム「ピースウイング広島」は目が潤むほど最高の立地かつ環境…ファンはもちろん全利用者目線で魅力だらけ〈現地探訪〉

posted2024/02/29 17:29

 
サンフレッチェ新スタジアム「ピースウイング広島」は目が潤むほど最高の立地かつ環境…ファンはもちろん全利用者目線で魅力だらけ〈現地探訪〉<Number Web> photograph by Atsushi Iio

市街地に建った「エディオンピースウイング広島」。サンフレッチェの新本拠地を様々な角度から探訪してみた

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飯尾篤史

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サンフレッチェ広島にとって新たなホームスタジアムとなる「エディオンピースウイング広島」。浦和レッズとのJ1開幕戦を取材したライター飯尾篤史氏が試合前日も含めて写真を撮りながら探訪してみた。

 広島駅から歩いて約30分――。その道のりがさほど長く感じないのは、目的地が次第に像を結んでくるからだ。

 上柳橋を越えて城南通りをてくてく歩いていくと、ん? あれはもしかして……。

 遠くにその特徴的な大屋根が確認できるようになる。

 お目当ての新スタジアム――エディオンピースウイング広島は、“まちなかスタジアム”と言われるように、都心にあった。

 広島駅から歩くもの好きは、そう多くはないかもしれない。一般的な交通手段を紹介すると、長距離バスが発着する広島バスセンターやJR・新白島駅、アストラムライン・県庁前駅、広島電鉄・原爆ドーム前電停から徒歩10~15分程度と、アクセスは抜群だ。広島城はすぐ隣、原爆ドームも歩いて10分ほどと観光名所にも近い。

翼くんの「サッカー世界平和宣言」と欧州的なメガストア

 浦和レッズとの2024年シーズンのJ1リーグ開幕戦を翌日に控えたこの日、まだファン・サポーターでごった返していないスタジアムを訪ねてみた。

 通りからエレベーターで2階に上がると、出迎えてくれるのは「EDION PEACE WING」の文字がかたどられた巨大モニュメントと、『キャプテン翼』のストーリーを再現した全長約10mの巨大壁画だ。主人公の大空翼が「サッカー世界平和宣言」をスピーチするシーンが描かれている。

 壁画の横にあるスタジアムの出入り口はシャッターではなく格子で閉じられているから、試合のない日に訪れてもスタジアムの中を覗ける仕組み。その隣にはサンフレッチェ広島の各種グッズが揃うメガストアが併設されていて、このあたりの設計はヨーロッパのスタジアムを思わせる。

 ヨーロッパのスタジアムを訪れた際、吸い寄せられるようにメガストアに立ち寄って、気づけば、マフラーやペナント、ジャージなどのグッズを大量購入しているのは“欧州サッカー観戦あるある”だろう。日本ではパナソニックスタジアム吹田にあるガンバ大阪の「ブルスパジオ」が個人的にはお気に入りだが、この「ピースウイングオフィシャルストア」も負けず劣らずの品揃えだ。

【次ページ】 入場前から、あまりの素晴らしさに目が潤んだ

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