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「足首は、もう大丈夫?」高橋藍(22歳)が語る松葉杖1週間→驚異的な“超回復”ウラ側「連絡が一番早かったのは祐希さんでした」
text by
高橋藍Ran Takahashi
photograph byTakahisa Hirano
posted2024/02/22 17:01
2月14日、石川祐希が所属するミラノと対戦したモンツァの高橋藍(22歳)
――練習中、試合中もとにかく周囲の選手と話してコミュニケーションを取っているのも印象的でした。
昨シーズンより言語も上達したので、英語でコミュニケーションがとれるのも大きいです。世界を相手に自分は何ができるか。攻撃面で通用するのもわかってきて、余裕が出てきたし、攻撃の選択肢、得点を取るバリエーションも増えた。海外で積み重ねた結果、堂々とプレーできているし、むしろ「自分がここに立つのが当たり前」という気持ちでできている。それが大事かもしれないですね。年齢は関係なく、ここで戦える力がある、と自信を持てているのは確かです。
――イタリア語が出てくることも増えていますよね?
ちょこっと(笑)。聞き取りはできるようになりましたが、ばーっと話されるとわからないですよ。でもちょっとは成長しました。
チームを引っ張る石川祐希に刺激
――昨シーズンは出場が叶いませんでしたが、今季はプレーオフを見据えた争いをしています。それもステップアップですね。
初めてなので楽しみだし、チームも僕自身もひとつずつレベルアップしてこられた感覚があるので、プレーオフでどう戦っていくか。また新しい経験ができるので、今からすごく楽しみです。
――タラレバを言っても仕方がないですが、だからこそ、その前に2月14日のミラノとの試合で石川選手との日本人対決が見たかった、という思いもあります(高橋はリリーフレシーバーのみで出場)。
僕もです(笑)。注目もされるし、日本人の方もたくさん会場に来てくださって、特別感もありました。ただ、個人的には石川選手を同じ日本人の選手で日本人対決、というよりも、石川選手は日本人だけれどイタリアのクラブ、ミラノのトップ選手で中心選手、という感覚なのでそこまで意識することはないですね。
世界で戦うすごい選手の一人として、14日の試合をベンチから見ていて、石川選手がミラノの軸として戦い、振る舞う姿を見て改めて凄さを感じましたし、チームを引っ張る姿勢からたくさんの刺激も受けました。
――リーグも終盤戦、間もなくプレーオフも始まります。ケガの状態を心配していた方々にも安心して見てもらっていい?
心配いりません。復帰自体も想像より早かったですし、練習する中で日々いい感覚が得られているので。まだ少し、ジャンプする時に足首をかばってしまってうまく使えていなかったり、怖さを感じることもありますが、そこはトレーニングや練習、試合で強化していける。もっともっといい形でプレーできると思うし、さらにレベルアップした姿を見せられると思うので、楽しみにしていて下さい。