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「足首は、もう大丈夫?」高橋藍(22歳)が語る松葉杖1週間→驚異的な“超回復”ウラ側「連絡が一番早かったのは祐希さんでした」
text by
高橋藍Ran Takahashi
photograph byTakahisa Hirano
posted2024/02/22 17:01
2月14日、石川祐希が所属するミラノと対戦したモンツァの高橋藍(22歳)
――そこからすぐ切り替えられるのが、改めて本当にすごい。
同じタイミングでトレーナーが「藍はどこに合わせたい? 藍が目指すところで復帰できるようにプログラムを組もう」と言ってくれたのも大きかったです。そこで僕は3月のプレーオフに合わせたい、と伝えて、1週間は松葉杖を使っていましたが、すぐに(杖を)外して歩けるようになった。
結果的にはそれがよかったのか、身体自体が丈夫になっていたのか、そこから回復が早くて、従来の予定よりもかなり早くジャンプもできるようになって、全体練習にも参加できるようになりました。自分自身も驚きましたが、トレーナーやドクターも「驚異の回復だ」とびっくりしていました(笑)。
「(連絡が)一番早かったのは祐希さんでした」
――モンツァのチームメイトや周りの方々の反応は?
ケガをした直後はみんなすごく心配してくれて、(日本代表ドクターの)荒木(大輔)先生からすぐに連絡がきて、こういう処置をするように、と指示していただきました。モンツァの仲間もショックだったと思うんですけど「大丈夫だから」と励ましてくれた。日本代表の仲間もみんな連絡をくれて、一番早かったのが(石川)祐希さんでした。
――石川選手は何と?
「がっつりひねってたなぁ」って(笑)。時差がなく、リアルタイムで見ていたのですぐに連絡をくれてありがたかったです。直接連絡してくれた人たちや、SNSでもたくさんの方に心配してもらって、それもありがたかったですね。直後は本当に痛かったので「ちょっと長引くかもしれない」と返していたのですが、こんなに早く回復できてよかったです。
――振り返れば今シーズンは、スタートから好調を維持していました。その中でのケガはとてもショックではありましたが、「大丈夫」と思えるぐらい、前向きな手ごたえも感じていましたか?
それはありますね。シーズンが始まる前はまずメンバー争いに勝たなければ、と思っていたので、常にアピールしなきゃ、と思っていたんです。開幕のルーベ戦から大事だと思っていた中で結果を出すことができただけでなく、OQTのパフォーマンスを見て監督も「藍を使っていきたい」と考えてくれていたと聞きました。(シーズンの)スタートからいい状態で入れてチームにフィットすることができたし、大きな好不調の波もなく安定したプレーをすることで信頼も得られた。自分自身も成長した、と感じられる手ごたえがありました。