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「足首は、もう大丈夫?」高橋藍(22歳)が語る松葉杖1週間→驚異的な“超回復”ウラ側「連絡が一番早かったのは祐希さんでした」
posted2024/02/22 17:01
text by
高橋藍Ran Takahashi
photograph by
Takahisa Hirano
――1月24日のヴェローナ戦で左足首を負傷しました。ケガの状態はどれほどだったのでしょうか?
ヴェローナ戦はすごく感覚がよかったんです。タイトなスケジュールが続いて、疲労が残って、コンディションもよくない試合もあったのですが、あの試合は「めちゃくちゃ調子がいいな」と感じていたし、あのまま勝っていたらMVPも獲れただろうと思うほどの試合でした。でも3セット目の終盤に足を捻ってしまって、チームとしてはもちろん、自分自身もダメージが大きかった。「何で、今なんだよ」と思いました。
「ずっと休みもなかったので、焦らなくていいや」
――弱音を吐くことはほとんどありませんが、さすがに落ち込んだ?
ケガをした時は、今までにないぐらい悔しかったしショックで、いろんな感情が溢れましたね。でも、次の日になったら、もう起きてしまったことは仕方がないから、治すことに全力を尽くそうと気持ちを切り替えました。
OQT(五輪予選)が終わってイタリアに来てからずっと休みもなかったので、これもいい休みか、と思ったし、トレーニングはできていたので焦らなくていいや、と。時期的にもプレーオフまで1カ月あったし、そこには十分間に合う。何より一番は夏のパリオリンピックに合わせることがすべてなので、比較的すぐに切り替えることができました。
――とはいえ、映像を見る限り、だいぶ痛そうでした。
めちゃくちゃ痛かったし、(左足首は)腫れていました。捻挫をしたのは高校生以来。久しぶりだったんですけど、痛くて立てないなんてことは今までなかった。すぐにトレーナーが来てくれたんですけど、痛すぎて「触らないで」「ウェイト、ウェイト」と必死で伝えました。
――診断結果は?
レントゲンを撮ってから、チームのトレーナーに応急処置をしてもらいました。週末のコッパ・イタリア(カップ戦)のせいでチームが不在だったので、週明けの月曜日にMRIを撮って、その1週間後にもう一度、MRIを撮りました。その時点でドクターからは「骨に異常はないけれど、復帰までにはここから3週間かかる」と。自分の感覚としても、(受傷)直後はかなり痛かったので、時間を置いたほうがいいだろうな、と思っていました。