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イラン戦スタメン予想、遠藤航は4戦フルタイム出場→中2日でも不可欠…「決勝まで全部やるつもりです!」リバプールで慣れた“過密日程の鉄人”
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byYusuke Mimura/Kiichi Matsumoto
posted2024/02/03 06:00
アジア杯4試合すべてフル出場をしている遠藤航。リバプール仕込みのタフさで、イラン戦もスタメンに名を連ねるはず
「体力をコントロールしようとは思っていないです。ただ、リバプールで連戦を経験してきたことが、今の僕にとっては非常に大きなアドバンテージになっていると思っています。今日(*バーレーン戦)も、もちろんタフな試合ではありました。そしてここからはさらに厳しい戦いになっていきますけど、まだまだやれる力は残っているし。決勝まで全部やるつもりでいますよ!」
ただ、1つだけ疑問は残る。
ファールになるとわかっていても、イエローカードをもらうリスクが高いとわかっていても――相手の攻撃を食いとめるために、リミッターを外して身体をぶつけないといけない場面は、準々決勝以降には出てくるのではないか。
「もちろんです!」
遠藤の言葉はこう続く。
「自分の中では『本来ならもっと強くいけるな』と思うシーンは毎試合、いくつかあります。これからは相手がさらに強くなってくるので、この大会の審判の基準にアダプトしながらも、激しくプレーできればいいなと思っています」
最悪、出場停止になってもいいんです
難敵イランとの準々決勝ではイエローカードを覚悟しながらもチームのために身体を張らないといけない場面が出てくるかもしれない。その覚悟をさらに問うてみた。
いやらしい質問ではあったが、遠藤は動じない。むしろ、これぞ四児の父だと思わせるような優しい笑顔を見せて、こう答えた。
「おっしゃる通り、次からはそんなことも言っていられない状況が続くと思いますよ。でもね、最悪、オレが出場停止になってもいいんです。うちには良い選手たちは揃っているので。心配はしていないですよ」
自分の実力も、チームメイトの実力も、監督のことも、全てを信じているからこその答えだった。