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イチローの「2025年いきなりMLB殿堂入り」確実、ただ満票可能性は…ヤンキースの伝説リベラ&ジーターの明暗に見る“難易度と運” 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/02/06 11:00

イチローの「2025年いきなりMLB殿堂入り」確実、ただ満票可能性は…ヤンキースの伝説リベラ&ジーターの明暗に見る“難易度と運”<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

シアトル・マリナーズ時代のイチロー。2025年のMLB殿堂入りに期待が集まる

 イチローがMLBに移籍した2001年、ア・リーグはイチローが新人王とMVPを獲得したが、ナ・リーグは73本塁打のMLB記録を打ち立てたバリー・ボンズがMVP。しかしボンズは当時から薬物に関する疑惑が絶えず、2004年には「薬物問題」が噴出。このために、ボンズやサミー・ソーサ、マーク・マグワイアなどのスラッガーは、今に至るも殿堂入りしていない。一方でイチローは本塁打こそ少ないが、巧みなバットコントロールと足で安打を量産。スモールベースボールの真骨頂を見せた。

 MLBファンは、イチローのプレーで「球聖」と言われたタイ・カッブの「50センチ先に転がしたヒットと、50メートル先に飛ばしたヒット。この両方が同じヒット1本として扱われることは、野球のルールの最も素晴らしい部分である」という言葉を思い出した。ちなみにタイ・カッブは1936年に殿堂入り表彰が始まった年に、ベーブ・ルースなどと共に最初に選出された選手である。

日本野球の流れをくむイチローは歴史的存在だ

 イチローの選手生活晩年には「フライボール革命」が始まり、MLBは再び「ホームランの時代」の真っ盛りにあるが、日本野球の流れをくむスモールベースボールで一時代を築いたイチローが歴史的存在であることは間違いない。

 来年、イチローは何%の得票率で殿堂入りを決めるのだろうか?

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