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「井上尚弥という存在は脅威でしかなかった」“国内最強”の軽量級オリンピアンが衝撃を受けた、高3のモンスター「本当に怪物だと思うのは…」 

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byWataru NINOMIYA/PHOTO KISHIMOTO

posted2024/02/01 11:01

「井上尚弥という存在は脅威でしかなかった」“国内最強”の軽量級オリンピアンが衝撃を受けた、高3のモンスター「本当に怪物だと思うのは…」<Number Web> photograph by Wataru NINOMIYA/PHOTO KISHIMOTO

高校時代の井上尚弥。高校生で初のアマ7冠を成し遂げた怪物と拳を交えた9歳上のロンドン五輪代表・須佐勝明は「この選手は何なんだ」という衝撃を受けた

「尚弥君の試合は、僕のモチベーションになっています。テレビで見ると、自分も違う場所で負けないようにしよう、もっと頑張ろうと思えるので」

結局、僕はボクサーなんだな

 昨年6月にはかつて所属した自衛隊体育学校、東洋大のキャンパスもある埼玉県の朝霞駅近くにボクシングフィットネスジム『SUSA GYM』をオープン。地域に密着し、ボクシングを通じてコミュニティーの場をつくっている。ある日曜日の昼下がり。取材が終わると、性別を問わず幅広い年齢層の一般会員さんたちが次から次に階段を上がってきた。気さくに会員に話しかける須佐のほがらかな表情には充実感がにじむ。あっという間にジム内はトレーニングウエアを着た人たちでいっぱいになった。

「昨日からジュニア、キッズアカデミーも始めたんです。今後は一歩踏み込んだ指導もしていければいいな、と思っています。これまで『ボクシング以外のところでも仕事をしたい』と言ってきたのですが、元の場所に戻っていますね。結局、僕はボクサーなんだな、と思います」

 須佐とボクシングの幸福な関係は、これから先もずっと続いていきそうだ。

<初回とあわせて読む>

須佐勝明(すさ・かつあき)

1984年9月13日、福島県生まれ。会津工業、東洋大を経て、自衛隊体育学校でオリンピックを目指す。北京五輪出場を逃し23歳で一度引退。ロンドン五輪を目標に競技復帰。2012年ロンドン五輪出場後、28歳で引退。自衛隊体育学校で指導を続け、2023年6月朝霞市に「SUSA GYM」を開業。3児の父

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井上尚弥が「怪物」と評した“天才アマ”は、なぜプロに行かなかった? ロンドン五輪出場・須佐勝明が明かす、23歳で一度引退した理由

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