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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
デーブ大久保が明かすジャイアンツ若手野手の成長秘話「原監督と阿部ヘッドから“真逆のこと”を言われた門脇は…」「秋広はねぇ…頑固なんですよ」
posted2024/01/30 11:10
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Haruka Sato
激動の監督交代劇を経て迎える2024年の巨人。4年ぶりのペナント奪回を目指す阿部慎之助新監督はこのオフ、積極的な投手陣の補強に乗り出した。
トレードでソフトバンクから高橋礼、泉圭輔の両投手、オリックスからは近藤大亮投手を獲得。現役ドラフトでは阪神の右腕・馬場皐輔を指名し、ドラフトでも1位の西舘勇陽から又木鉄平、森田駿哉と即戦力投手を獲得した。さらには前阪神のカイル・ケラー投手の加入と、リリーフ投手陣の立て直しを目指したチーム再建に着手したわけである。
一方で野手の補強はドラフト3位で佐々木俊輔外野手、4位で泉口友汰内野手と即戦力と期待される野手を獲得したものの、年明けに前サンディエゴ・パドレスのルーグネッド・オドーア外野手の入団が決まった程度と派手さはなかった。
野手への期待の裏返し
もちろん投手を軸にまずはしっかりと守りの野球を固めていくという捕手出身の阿部新監督の意向が反映されたものだったが、そこにはもう1つ、昨年少しずつ芽を出し始めた若手野手陣の成長への期待も込められていると言えるだろう。
そこで昨年は原内閣の一員として若手野手の育成にも携わったデーブこと大久保博元・前打撃チーフコーチに、期待の若手選手たちへの評価について、チームを離れた立場から忌憚のない意見を聞いた。
手を抜く選手も多い中…
ーー昨年のキャンプ前に「巨人は練習量が少ないのではないか」というお話をされていましたが、実際に1年間、指導してみての率直な感想はいかがでしたか?
大久保 僕がジャイアンツのコーチになって思ったのは、練習をやらされる文化から、やる文化に変えたい、ということだったんですね。だから我々は『まずはやろう!』ということしかなかった。最初はやらされてでも、やることによって成果が出れば、それがやる意識に変わってくると思ったからです。