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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
三笘薫ケガ問題で疑問視「ミトマ酷使されすぎ?」英国人記者はNO「その意見は甘い」ブライトン広報部長は「英国でケガを治して欲しかった」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2024/01/11 11:05
アジアカップの日本代表に招集された三笘薫(26歳)。左足首をケガしており、大会期間中に復帰すると想定される
三笘は、日本代表に並々ならぬ思いを抱いている。特に今回のアジア杯はカタールW杯後、初めての主要国際大会となる。カタールW杯では「スーパーサブ」として日本代表の16強進出に大きな貢献を果たしたが、あくまでも立ち位置は「控え」のままだった。しかしW杯後、ブライトンで大ブレイクした。日本代表での立ち位置は“主役”へ様変わりし、三笘自身も「代表で大事な役割を担っていければ」と日本代表に懸ける意気込みを常々語っている。
状況がアジア杯欠場に傾いているなら、三笘が笑顔を見せるとは考えにくかったのである。あくまでも現地で取材を続ける記者としての予想に過ぎないが、年末のトッテナム戦後の反応を見て、筆者は「三笘は招集されるだろうな」と思った。
こうして迎えた1月1日の代表メンバー発表──。三笘は、26名のメンバーに選ばれた。日本で発表がなされた後、ブライトンのデゼルビ監督は次のように語った。
「招集には大変驚いた。アジア杯でプレーできるとは考えにくいが、代表でプレーできるのなら、とても嬉しいし誇りに思う」
さらに、デゼルビ監督は説明を続けた。
三笘がアジア杯に参加するのと同じように、1月に怪我を抱えながらアフリカ選手権へ旅立つシモン・アディングラ(コートジボワール代表)と絡めて、日本代表MFについて話した。デゼルビ監督は、日本代表とブライトンのメディカルチームと綿密に連絡を取り合いながら、復帰時期について最良の決断を下すと語った。
「もしミトマが日本代表でプレーするなら、私は真っ先に日本を応援したい。アディングラについても同じことが言える。ただし、である。彼らについては、良い状態になった場合のみ試合に出場して欲しい。ミトマについては、ブライトンと日本のメディカルチームが最良の決断を下すだろう」
「ミトマは酷使されている?」英国人記者はNO
気がかりなのは、三笘のコンディションである。プレミアリーグと欧州リーグの2大会を同時進行で戦う今シーズン、日本代表MFには疲労の影響がハッキリ見て取れる。疲労困憊の状態でシーズンを戦い、11月の欧州リーグ・アヤックス戦後には「いつ怪我するかも分からない」と漏らした。実際、日本代表の11月シリーズ前には右太もも裏の怪我が発覚し、12月に左足首を痛めて再び離脱した。
ブライトンのエースに成長した三笘は、ここまで休養を与えられることが少なく、試合にほぼ出ずっぱりの状態が続いた。日本国内では「酷使されているのでは?」といった意見も少なくないと聞く。