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アジア杯日本代表・伊東純也と中村敬斗の“フランスで愛される日常”…日本語で「あなたは私のお気に入り」アジア杯でも期待の両ウイングを撮った

posted2024/01/13 11:04

 
アジア杯日本代表・伊東純也と中村敬斗の“フランスで愛される日常”…日本語で「あなたは私のお気に入り」アジア杯でも期待の両ウイングを撮った<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

伊東純也と中村敬斗。アジア杯日本代表の両翼として期待される2人は、所属するランスでどのような戦いを見せているか

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

 日本代表である伊東純也、中村敬斗の所属するスタッド・デ・ランスはどんな街にあるのだろうか――。そんな単純な疑問から始まった取材旅行、パリから東北東へ130キロメートル、フランス北部の街へ。1月18日に発売される『Number』アジア杯特集号のために、写真と記憶に収めた。

近くの駅名にある「シャンパーニュ」の名の通り…

 クリスマス休暇の迫る12月19日、パリの、ひいてはヨーロッパの玄関口でもあるシャルル・ド・ゴール空港へ降り立つ。

 日に数本だけあるシャンパーニュ・アルデンヌ駅行きの電車で30分、そこで近郊線に乗り換えると10分ほどでランス駅へ到着する。ただそれを逃すと、一度パリ市内を経由することになり倍以上の時間を費やすことになってしまう。パリに近いようでいて、そこまで便が良いわけではなさそうだ。

 また〈シャンパーニュ・アルデンヌ〉の駅名が表すように、数多くの世界的シャンパンメーカーが拠点を置き、シャンパン醸造の中心地でもある。

 特別に許可された試合前日の練習取材、クラブハウスではアンダー世代の指導者を務める元チームキャプテン、Bチーム所属ながらも伊東らと共にトップチームで練習をこなす若手の有望株から話を聞いた。

 またシャンパンの醸造所、ノートルダム大聖堂、駅前広場に開設されたクリスマスマーケットなど街の様子も写真に収めた。それらの様子は、ぜひ本誌の方で確認してもらいたい。

 今回の記事では、本誌で紹介できなかった取材雑記、そして20日に撮影に向かったリーグアン17節、ランス対ル・アーブル戦の模様を中心にお伝えする。

「iTOのユニホームが一番売れているよ」

 初めて訪れた街では、襟元まで閉めたダウンジャケットの、それでも隙間から入り込む冷気に思わず身震いをする。上空は一面の曇天模様だった。

 路面電車やバスが走る中心部を散策中に目を引いたものの一つが、ランス・ノートルダム大聖堂だった。

 歴代フランス国王の戴冠式が行われてきており、またその背景を調べてみるとジャンヌ・ダルクなど歴史上の人物の名前も出てくる。世界遺産に登録され観光スポットの目玉とも言え、カメラを持った観光客も多く目についた。

【次ページ】 伊東のスピードとキック精度、敬斗のカットイン

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