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箱根駅伝は“関西で不人気”は本当?「原晋(青学大)の登場で変わった」「再放送でも“格付け”は人気」消えた東京への対抗心…関西学生の本音 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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posted2024/01/03 11:04

箱根駅伝は“関西で不人気”は本当?「原晋(青学大)の登場で変わった」「再放送でも“格付け”は人気」消えた東京への対抗心…関西学生の本音<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

関西でも箱根駅伝が人気上昇中…背景に原晋監督の存在があった

「悲劇の繰り上げスタート」関西人は好まない?

「関西人の好きな番組の要素は3つあります。『感動』『おもろい』『明るい』。特に後ろの2つが関東と異なる部分かもしれません。箱根駅伝には棄権や繰り上げスタートなど悲劇的な面もある。そこが関西人に馴染まなかったのかもしれません」

 96年、4区で2連覇中の山梨学院大学のエース・中村祐二、神奈川大学の高嶋康司が棄権。関東では29.2%と当時最高を記録したが、関西では13.2%に留まっていた。その後も、出場34回目の駒沢大学が初優勝した00年が往路11.8%(関東26.8%)、“山の神”柏原竜二が5区で8人を抜いて東洋大学が初優勝した09年も往路11.3%(関東26.5%)だった。

高まる人気…青山学院・原晋監督の影響?

 長年に渡ってさほど興味を持っていなかった関西でも、近年は視聴率が上昇している。青山学院大学が初優勝した15年、関西では往路16.6%、復路16.7%と2日連続16%以上を獲得した。以降、15%未満は1度しかない。

「青学の原晋監督が箱根駅伝に明るさを持ち込んだからだと思います。毎年『マジンガーZ大作戦』『負けてたまるか大作戦』など一般人の興味を引くようなフレーズを発表し、テレビにも積極的に出演して視聴者に馴染みのある顔になった。原監督の明るさが関西人と箱根駅伝の距離を縮めたと考えられます」

 コロナ禍の21年には復路で22.0%を叩き出し、関西初の20%超えを果たした。影山教授は他にも視聴率上昇の理由を挙げる。

「昔の関西人は『東京に負けてたまるか』と対抗心をむき出しにしていた。芸人で言えば、やしきたかじんさんや上岡龍太郎さんが象徴的な存在でした。上沼恵美子さんは今もその気持ちを持ち続けているでしょう。しかし、中堅以下の年齢では見当たらない。学生に聞いても『東京について特に何も思いません』という子が結構いるんですよね。東京への憧れも抱かないけど、敵対心もあまり持たなくなっています」

対抗は「格付け」。それも“再放送”で奮闘

 昨年の関西地区の箱根駅伝の主な裏番組と視聴率はこうなる。

【次ページ】 関西の大学が優勝したら…?

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