「最低気温は3度」大谷翔平“ソウルでのドジャース開幕戦”に韓国から懸念の声「在韓米軍vs日本人vs韓国人のチケット争奪戦に」

　大谷翔平が10年7億ドルという史上最高額でLAドジャースに電撃移籍した。移籍のニュースはアメリカ、日本だけでなく、韓国でも大きな話題となっている。大谷は以前から日本、アメリカの野球に注目する韓国の野球ファンの間ではよく知られた選手だったが、2023年のWBC優勝が一般人の間にもその名前を確実に知らしめた。彼の活躍は韓国人にとって強烈な印象をのこし、その衝撃は、今年FA宣言をした大谷の移籍先にまで関心をもち、動向を見守り続けるのに十分であった。

愛称は「国ジャース」

　大谷が移籍したドジャースはMLBチームの中で、韓国で最も人気のあるチームだ。LA地域に在米韓国人が多いのも大きな理由の一つだが、何より韓国人初のメジャーリーガーで、メジャー通算124勝を挙げた韓国野球界のレジェンド、朴賛浩（パク・チャンホ）が活躍したチームだからだ。彼の勝利数のうち80勝はドジャースで挙げたものだ。

ドジャース時代の朴賛浩　©Getty Images

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　彼が在籍していた94年から2001年まで、韓国人は彼の試合を見て熱狂し、ドジャーブルーといわれる青と真っ白のユニフォームに憧れた。また、朴賛浩だけでなく、野茂英雄、マイク・ピアッツァ、ラウル・モンデシーなど、同じ時期にドジャースで活躍していた選手たちのファンにもなった。その後、2013年に柳賢振（リュ・ヒョンジン）がドジャースに入団し、防御率1位を獲得するなど大活躍し、ドジャースは韓国で最も人気のあるチームとして確固たる地位を占めるようになった。

　そんなドジャースを韓国の野球ファンは「国ジャース（グクジャース）」と呼ぶ。「国民のドジャース」の略称で、韓国で国民的な人気を誇るチームという意味だ。そのドジャースにメジャーで最も話題の中心である大谷が入団したのだから、その関心は並々ならない。

チケット争奪戦と転売を懸念する韓国野球ファンたち

　韓国の野球ファンにとって、大谷のドジャース移籍は夢にも思わなかった「プレゼント」となった。来年3月のパドレスとドジャースのMLB開幕戦はソウル開催が予定されており、ここで大谷を観ることができるとファンたちは色めき立っている。

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