「いずれ世界のトップを狙える」海外コーチが断言…アイスダンス“かなだい”の次を担う「4人の日本人」とは？ 吉田唄菜＆森田真沙也の目標

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アイスダンス界の救世主となった高橋大輔

　過去3シーズンは、日本のアイスダンスがかつてないほどの脚光を浴びた年だった。元世界チャンピオンの高橋大輔が、村元哉中とチーム「かなだい」を結成してアイスダンサーとして競技復帰したためである。

　日本ではこれまでアイスダンスはテレビ放映や報道で取り上げられる機会も少なく、地味な扱いを受けてきた。露出が少なければファンも増えないし、競技人口も増えない。

　悪循環に苦しんできた日本のアイスダンス界にとって、高橋は救世主となった。国内のみならず海外からも大きな注目を浴び、かなだいだけではなく国内ライバルの小松原美里＆ティム・コレト組もメディアに登場する機会が増え、日本のアイスダンスに華やかなスポットライトが当てられた。

日本のアイスダンス界に大きな功績を残した村元哉中＆高橋大輔（2023年国別対抗戦フリーの演技直後の一枚）　©Asami Enomoto

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　だが2023年の世界選手権と国別対抗戦が終了後、膝の古傷を抱えていた高橋は競技続行を断念。かなだいの競技引退と共に、日本のアイスダンス熱は急激に冷めてしまった。

　そんな中でも新たな新星たちが誕生し、再び日本のアイスダンス界に静かに光が射しこんできている。

吉田＆森田、田中＆西山が国際シニア大会デビュー

　12月6日からクロアチアのザグレブで開催された、チャレンジャーシリーズ、ゴールデンスピン杯。日本のトップシングル選手たちが北京GPファイナルで戦っている間に、ザグレブでは若手アイスダンスチーム、吉田唄菜＆森田真沙也、田中梓沙＆西山真瑚の2組が、好調な国際デビューを果たした。

　いずれも2023年の春に結成したばかりの新チームで、シニア国際大会は初挑戦。それでも吉田＆森田は19組中総合5位、田中＆西山は9位となり、経験豊富なシニアたちに囲まれて堂々と戦った。四大陸選手権、世界選手権などISUチャンピオンシップの出場に要求される、ミニマムスコアも無事に獲得した。

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