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「大谷は本物です」10年前の大谷翔平18歳を“首脳と先輩”はどう感じた? 「行ったと思ったのになんで…」栗山監督ビックリの“弾丸打球”とは

posted2023/12/14 17:00

 
「大谷は本物です」10年前の大谷翔平18歳を“首脳と先輩”はどう感じた? 「行ったと思ったのになんで…」栗山監督ビックリの“弾丸打球”とは<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

2013年、プロ野球でのデビュー戦を迎える直前の大谷翔平

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NumberWeb編集部

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web

PROFILE

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Shigeki Yamamoto

 ドジャース入団会見が間近に迫った大谷翔平。プロ野球選手の第一歩を歩み始めたのは今から10年前、2013年のことだった。当時の日本ハム首脳陣や“憧れの先輩”はどのように大谷を見ていたか? 雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」掲載記事から掘り起こす。

<名言1>
勇気を持ってやってみればいいんだよ。
(山田正雄/NumberWeb 2013年4月22日配信)

https://number.bunshun.jp/articles/-/411835

◇解説◇
 大谷は当初“高卒で直接アメリカへと渡り、メジャーリーグを目指す”というルートを思い描いていた。そこに日本プロ野球という選択肢を提示したのは北海道日本ハムファイターズだった。

 2012年のドラフト会議で1位指名すると、大谷のために資料を用意し、粘り強い交渉の末に大谷が入団を表明する。ここまでの経緯だけでも劇的なのだが……野球ファンが驚いたのは、当時の野球界では例がなかった「投手と打者の二刀流」での育成に本気で取り組むということだった。

 当初は大谷自身も驚いたという二刀流挑戦について、当時は“打者・大谷派、投手・大谷派”といった感じで語られることが多かった。さらには“どちらも中途半端になるのでは”といった、厳しい見立てもあった(その中で当初から“やれるならやってみればいい”とのスタンスを取ったという落合博満の眼力にも驚かされる)。

開幕戦いきなり高卒ルーキー先発で2安打1打点

 迎えた2013年シーズン、大谷は高卒ルーキーながら開幕一軍を勝ち取ると、西武ライオンズとの開幕戦で「8番・ライト」でスターティングメンバーに名を連ねた。そもそも“野手一本”の高卒ルーキーでも開幕先発するのが異例ともいえるのに……大谷はこの一戦でいきなりマルチ安打とプロ初打点をマークしたのだった。 

 その開幕戦で大谷に対する期待を口にしたのが、入団交渉にも大きく携わった山田GMで、こうも話している。

「それよりも、最近の日本球界は夢がないじゃない。やる前から無理、無理ってね」

 壮大な夢を実現させるだけの大谷のポテンシャル。山田たちはプロ入り当初から信じていたのだった。

花巻東の“憧れ”だった先輩との初対決

<名言2>
大谷は本物です。
(菊池雄星/Number827号 2013年4月18日発売)

◇解説◇
 2023シーズン、エンゼルスで大谷は44本のアーチを空高く架けた。そのうちの1本、4月9日の第3号は母校・花巻東高校の3学年上にあたる菊池から放ったものだった。

 大谷が同校に入学するきっかけとして、甲子園で奮投した菊池が大きな要因になったというのはよく知られる話だ。

【次ページ】 栗山監督が「なんで走ってるんだろう?」と思った一打

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