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石川祐希は「めちゃくちゃ負けず嫌い(笑)」…清水邦広が明かす“男子バレー日本代表の素顔”とは?「いい意味で変わらない、子供みたいな一面も」
text by
清水邦広Kunihiro Shimizu
photograph byYuki Suenaga
posted2023/12/14 11:02
パリ五輪出場を決めたスロベニア戦で咆哮する石川祐希。長く日本代表で共闘した清水邦広が明かす「絶対的エース」の素顔とは
石川祐希に抱いた驚き「そんなこともできるんや」
以前はみんなの前で話すのはあまり好きじゃないほうだったと思うので、正直、「そんなこともできるんや」と驚きました。
基本的に彼はプレーで引っ張っていくタイプのキャプテンだと思いますが、それだけでなく、ここで勢いが欲しいという時には、わざと大げさに喜んだり、チームを盛り上げる行動をする。昔だったら絶対にしなかっただろうなということも、今はあえてやっているんだと思いますし、どんどん体で表現するようになっているので、すごく変わったなと感じます。
でもよく考えたら石川ももう28歳の年ですか。最初に出会った時は18歳でしたから、あれからもう10年近く経つんですね。
僕も2015年から16年まで代表でキャプテンをやらせてもらいました。あの時は、永野健さん(パナソニック)だったり米さん(米山裕太・東レアローズ)だったり、年齢が上の選手が多かったし、福澤達哉もいたので、いろいろな人に助けてもらっていましたから、石川キャプテンに比べたら全然、何もしていないようなものです(笑)。
僕も言葉よりプレーで引っ張っていくタイプだったので、練習でも試合でも、「ついてこい!」という思いではやっていましたけどね。
石川は性格的には、めちゃくちゃ負けず嫌いですね(笑)。普段の練習の最初にウォーミングアップを兼ねてちょっとしたボールゲームをやるんですが、それすら負けたら相当悔しがりますから。そういう部分では、いい意味で変わらない、子供みたいな一面も残していますね。
<「西田有志・高橋藍編」に続く>