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大谷翔平に“アメリカでまさかの猛批判”…なぜ? 怒る米記者の言い分「誰かが最悪なアドバイスをしたのか」も…大騒ぎで結局エンタメになっている現実
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2023/12/09 17:00
大谷翔平の契約交渉スタイルを巡って米国で批判が噴出する異常事態に
米記者たちの言い分「野球界にとっても良くない」
これまで数々のスクープをものにしてきた敏腕のケン・ローゼンタール記者は米スポーツメディア「ジ・アスレチック」の6日付記事で、FA市場の目玉である大谷の契約が決まらないため他のFA選手も身動きが取れない状況であることを指摘。「ショウヘイ・ディレイ(停滞)状態のウインターミーティングは途方もなくつまらない。野球界最大のスターの契約は、世界中をざわつかせるほどの注目を集めるはずだっただけに、大きな損失だ」と嘆いた。バレロ氏の秘密主義については「契約交渉を有利に進めるために、そのような方針を取っている。情報漏洩を嫌う代理人は何もバレロだけではない。もしかしたら選手側の意向を汲もうとするあまり、極端に走り過ぎているのかもしれない」と理解を示しながらも「野球界は、このつまらないウインターミーティングをどうにかするべきだ」と主張した。
ニューヨーク・ポスト紙のベテランコラムニスト、ジョエル・シャーマン記者も5日付の記事で批判。「オオタニがこんなにわびしくギスギスした契約交渉の中心にいるなんて、彼自身のためにも良くない。そして大人たちがこんなばかげたことにつき合わされているなんて、野球界にとっても良くない」と指摘している。
「流石にやり過ぎ」過激コメントで炎上も
テレビやラジオのコメンテーターはさらに手厳しい。
米スポーツ専門テレビ局ESPNのトーク番組「ファースト・テーク」で辛口ご意見番として知られるスティーブン・A・スミス氏は「オオタニの秘密主義はやり過ぎ。こんなふうに行動する選手に価値はない」と言及。同氏は2年前にも大谷について「英語が話せない選手が野球界の顔にはなれない」と発言するなど、たびたび大谷に辛辣な言葉を浴びせて物議をかもしてきたが、今回もやはり批判的だった。
さらに過激だったのは、同じトーク番組に出演している“マッド・ドッグ”ことクリス・ルッソ氏だ。