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「渋野が肩を震わせ泣いていた」渋野日向子(25歳)が悩まされた“職業病”…カメラマンが見た米ツアー2年目の洗礼「“練習熱心”が災いして…」
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2023/11/28 06:00
アメリカに主戦場を移した2年目、負傷の影響で思うようなシーズンを送れなかった渋野日向子(25歳)
そんな渋野に片平は「オフは自分を見つめ直して欲しい」とエールを送る。
「今シーズンは何度かスイングを変え、怪我をして、飛距離も落ちてしまい、立て直すことができず自信を無くしているように見えました。オフの時間を利用して、どういうプレーをしたいのか、どういうボールの打ち方が自分に合っているのか、どうしたら飛距離が戻ってくるのか、じっくり見つめ直して、来季に臨んでほしいなと思います」
ただ、同じ故障を抱えている選手たちが結果を残していることは、渋野にとって気持ちを整理できるきっかけになるだろう。リディア・コ(ニュージーランド)は2022年度にツアー3勝を挙げて年間女王・賞金女王・最優秀選手・最少ストロークの4冠を達成。リリア・ヴ(米国)はメジャー2勝を含むツアー4勝を挙げて今季の最優秀選手に輝き、最新の世界ランキングで1位を保持している。共に11月の時点でもテーピングを巻いていた。新シーズンは2024年1月中旬から始まるが、片平の言う通り短いオフでの“リセット”が肝心となる。
前述の通り来季フルシードを失った渋野だが、それでも該当するカテゴリー11(81〜100位)は最終予選会の上位20名のカテゴリー14よりも出場優先順位は高い。限られた試合で結果を出し、まずはシード権復帰を目指したいところだ。
全英女子オープンでの“衝撃的な優勝”から早4年。プロゴルファー人生で初めてと言っていい“つまずき”を経験した。ここから這い上がり、再び“強い渋野日向子”を見せつけてほしい。
「トップ10入り」は3月に一度だけ
《渋野日向子/2023年米女子ツアー結果》
2/23〜26
ホンダLPGA 27位(-10)
3/2〜5
HSBC女子世界選手権 33位(-4)
3/23〜26
ドライブオン選手権 7位(-16)
3/30〜4/2
DIOインプラントLAオープン 17位(-6)
4/12〜15
ロッテ選手権 57位(+2)
4/20〜23
シェブロン選手権★ 28位(+1)
4/27〜30
JMイーグルLA選手権 33位(E)
5/18〜21
ブリヂストンレディス CUT(+8)
6/8〜11
宮里藍 サントリーレディス CUT(+1)
6/22〜25
KPMG全米女子プロゴルフ選手権★ CUT(+11)
7/6〜9
全米女子オープン★ CUT(+14)
7/13〜16
Danaオープン CUT(+2)
7/27〜30
アムンディ エビアン選手権★ 59位(+5)
8/3〜6
スコットランド女子オープン 16位(-7)
8/10〜13
AIG女子オープン★ CUT(+6)
8/24〜27
CPKC女子オープン 50位(+5)
8/31〜9/3
ポートランドクラシック 41位(-10)
9/7〜10
クローガー・クイーンシティ選手権 36位(-4)
9/29〜10/01
NW アーカンソー選手権 CUT(-2)
10/5〜8
アセンダントLPGA CUT(+6)
10/12〜15
ビュイックLPGA上海 41位(-4)
10/19〜22
BMW女子選手権 56位(-1)
10/26〜29
メイバンク選手権 60位(+1)
11/2〜5
TOTOジャパンクラシック 40位(-12)
11/9〜12
アニカ driven by ゲインブリッジ 61位(E)
※★はメジャー大会