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「紗理那が選ばれればよかった」7年前の“衝撃発言”の本音とは? 石井優希が“ライバル”だった古賀紗理那に“闘争心”を抱かなかった理由

posted2023/11/26 11:00

 
「紗理那が選ばれればよかった」7年前の“衝撃発言”の本音とは? 石井優希が“ライバル”だった古賀紗理那に“闘争心”を抱かなかった理由<Number Web> photograph by YUTAKA/AFLO SPORT

同じアウトサイドヒッターとして高め合った古賀紗理那(左)と石井優希。キャプテンとして奮闘する古賀にエールを送った

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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YUTAKA/AFLO SPORT

 昨季限りで現役を引退した、元バレーボール女子日本代表・石井優希(ゆき/32歳)。高校時代は主将として春高バレーに出場、13年間所属した久光では6度のリーグ優勝、全日本選手権優勝7度に貢献。その一方で、2回のオリンピック出場を果たしながらも代表ではもどかしい時間を過ごしてきた。オールラウンドの能力と笑顔で魅了してきた石井のキャリアを振り返る。【NumberWebインタビュー全3回の1回目/『中田久美監督と木村沙織の言葉』編、『引退決断の真相と結婚』編へ続く】

 今年6月末をもって現役生活を引退し、現在は試合の解説やバレー教室での指導、テレビ番組への出演など幅広く活動する元バレーボール日本代表の石井優希。

「うまくいくことが少なくて、いつも、『あー、もうちょっとこうできたのにな』という反省が多いんです。先日ネプリーグさんに出させてもらったんですけど、クイズも、わからないなりに、もうちょっと面白く回答できたらなーって。でもすごく楽しかったです」

 現役時代よりも肩の力を抜いて新しい仕事を楽しんでいる様子がうかがえるが、どんなことに対しても真面目に自らを省みるところが石井らしい。

輝かしい経歴とは裏腹に……

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 選手時代も試合後はいつも課題を口にしていた。どちらかというと、「うーん」と悩んでいることが多かった印象がある。

 久光スプリングスではVリーグで6度の優勝に貢献し、日本代表では2016年リオデジャネイロ、2021年東京と2大会連続で五輪に出場した。輝かしい経歴だ。しかし石井自身は肩をすぼめるようにして言う。

「オリンピックは誰もが立てる場じゃないし、『オリンピックに2回出ただけですごいよ』と言ってもらえるんですけど、正直、胸を張って、『私オリンピックに2回出ました』とは言えないんです。リオでは決勝トーナメント1回戦敗退だったし、東京では数十年ぶりの予選ラウンド敗退だったので……」

 25歳で出場したリオ五輪は、「メンバー入りを自分で勝ち取った感がなかった」とも言う。

「代表では基本的にずっと控えで、怪我人が出た時などに(先発で)試合に出られるぐらいでした。リオ五輪の時も、OQT(五輪世界最終予選)までは控えだったけど、そこでちょっと(古賀)紗理那(NECレッドロケッツ)の調子が上がらなくて、だから自分が選ばれた、みたいな感じだったので」

【次ページ】 「紗理那が選ばれればよかったと思っていると思う」

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