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大谷翔平のMVP“疑いようがない”最大の理由とは? ライバルを大きく引き離す“決定的な数字”を現地記者が解説「満票の可能性は十分」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2023/11/14 06:01

大谷翔平のMVP“疑いようがない”最大の理由とは? ライバルを大きく引き離す“決定的な数字”を現地記者が解説「満票の可能性は十分」<Number Web> photograph by Getty Images

満票でのMVP受賞となるかが焦点となる大谷翔平。発表は日本時間の17日

 シアトル出身で台湾人の母を持つ23歳の外野手・キャロルのアイドルはイチローさんであることが知られている。同じタイプの外野手であり、そのイチローさんとは18歳の時に直接会うチャンスに恵まれたという。その際に受けたアドバイスが彼を大きく変えた。今夏、オールスターに初出場した際に米メディアが伝えている。

「子供の頃に最初に着たジャージーはイチローだった。彼と会って写真を撮ってもらった。そのときに『毎日同じことを繰り返すことが大切。結果にとらわれ、やることが日々変わってしまうと、原因がわからなくなってしまう』と言ってもらった。自分にとって大きな影響を与える言葉となった」

 今季は155試合に出場し、打率.285、25本塁打、76打点、54盗塁でダイヤモンドバックスを牽引。昨今の表彰レースで重要視される『WAR』(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し勝利への貢献度を示す指標)では、総合で『5.4』をマークし、千賀の『4.5』を上回った。(以下、WARのデータはESPNによる)

ライバルを大きく上回る大谷の成績

 では、大谷翔平はどうか。こちらも投票結果を誰もが疑わない。ファイナリストのライバルにはレンジャーズを7年ぶりにポストシーズン進出へと導いた二遊間コンビのコリー・シーガーとマーカス・セミエンがいるが、大谷の2年ぶり2度目のMVP選出は確実視されている。

 その理由は数字が証明しているとも言える。シーガーは打率.327、33本塁打、96打点、OPS1.013で総合WAR(走塁を含めた攻撃力、守備力、投手力の合算)では全体7位の『6.9』。

 一方のセミエンは打率.276、29本塁打、100打点、OPS826でWARは全体5位の『7.4』。大谷のWARはふたりを大きく上回った。

 投手としての成績は23試合に先発し、132回を投げ、10勝5敗、防御率3.14、三振167は奪三振率11.4をマーク。投手のみのWARでは、ヤンキースのギャレット・コールがマークした『7.5』に遠く及ばない10位の『4』に終わったが、大谷には打者としての指標もある。

【次ページ】 大谷MVP“疑いようがない理由”

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大谷翔平
ロサンゼルス・エンゼルス
千賀滉大
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マーカス・セミエン
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
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