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大谷翔平のMVP“疑いようがない”最大の理由とは? ライバルを大きく引き離す“決定的な数字”を現地記者が解説「満票の可能性は十分」
posted2023/11/14 06:01
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
MLBの表彰ウイークが始まる。楽しみな1週間のスケジュールは日本時間で以下になる。
14日 新人王
15日 最優秀監督賞
16日 サイ・ヤング賞
17日 MVP
日本人選手で各賞のファイナリスト3人に選ばれたのは、ナ・リーグ新人王候補のメッツ・千賀滉大投手、ア・リーグMVP候補のエンゼルス・大谷翔平投手の2選手。表彰はポストシーズンの成績に関係なく、レギュラーシーズンでのパフォーマンスが対象となる。BBWAA (全米野球記者協会)に所属する記者30人の投票で決まり、公式戦終了前に提出が求められている。今は発表を待つばかりだが、今年は少し違うムードが流れている。
例年であればこの時期、『誰が選ばれるのか』、『得票率はどうなるのか』といった議論が各メディアで報じられるが、このオフは非常におとなしい。理由は何か。おそらく結果が予想しやすいことにあるのだろう。
千賀は「文句なしの新人王に値する成績」だが…
ナ・リーグ新人王候補の千賀は29試合に先発し、規定投球回を上回る166回1/3を投げ、12勝7敗、防御率2.98、202個の三振を奪い、奪三振率は10.9をマークした。
例年ならば、文句なしの新人王に値する成績だが、今年は相手が悪かった。走攻守にわたる活躍でダイヤモンドバックスを6年ぶりのポストシーズン進出に導いたコービン・キャロルの存在だ。