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「いや、関係ないっすけど(笑)」三笘薫26歳が記者を笑わせた瞬間…“週給1470万円”ブライトン新契約、取材歴30年超・番記者が語る「ミトマの移籍金」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/11/03 17:06
リーグ戦、EL、日本代表と過密日程が続く三笘薫(26歳)。ブライトン取材歴30年超、番記者に「ミトマの移籍金」について聞いた
試合序盤の6分には、タッチライン際で後ろを向いた状態から素早くターンし、敵を抜き去るシーンがあった。三笘が見せたフェイントは、オランダの名手、ヨハン・クライフが74年W杯で披露したことで一躍有名になった“クライフ・ターン”。オランダのレジェンドが在籍したアヤックスを相手に、三笘が美技を見せたことから、記者団から「アヤックスを相手に意識していた?」との質問が飛んだ。
三笘が「いや、関係ないっすけど(笑)。意識してないっす」と頬を緩めると、記者もつられて笑った。三笘によると、あくまでも「自然に出た」プレーだったという。
取材歴30年以上、番記者が語る“ミトマの新契約”
10月20日には、三笘の契約更新が発表された。日本代表MFはブライトンとの契約を4年延長し、形式上は2027年までチームに留まることになった。
三笘によると、この夏の移籍期間もブライトンに残留する方向でクラブと交渉を進めていたという。三笘は語る。
「(記者:更新でまとまり、スッキリしたか?) 元々の契約から更新した形なので、その通りです。(記者:ブライトンで戦っていくという気持ちが元々あっての契約更新?)もちろんです、もちろんです。少しずつ話し合いながらやってました。まとまるまで少し時間はかかりましたけど、そんな複雑なことはしてないです」
では、今回の契約更新をどう読み解くか──。
「契約を更新したからといって、ブライトンサポーターは『乾杯!』と手放しで喜んでよいわけではない」と解説するのは、スポーツサイト、ジ・アスレティックでクラブ番記者を務めるアンディ・ネイラー記者である。30年以上にわたりブライトンを追いかける同記者はクラブ情報に強い。「三笘の契約更新には様々な可能性がある」とし、今夏の移籍期間でブライトンからチェルシーに移籍したモイセス・カイセドを例に出した。