渡邊が所属するサンズは、歴代でもトップ選手のひとりと言われるデュラントに加え、オールスターのデビン・ブッカーやブラッドリー・ビールもいる優勝候補チームだ。

　そんな彼らといっしょにコートに立ち、チームメイトとして戦う。傍から想像するだけで夢のような世界だ。それでも、その中にいるからこそ、渡邊は自分がやるべき仕事に集中するように心がけているという。

©️AP/AFLO

「客観的に見たら本当にすごいって思います。ただ、正直、僕は当事者なんで、あまりそこは考えないようにしています。KD（デュラント）もチームメイトで、同じコートに立って。僕は僕で、それこそ僕がオープンのスリーとかしっかり決めれたらKDを助けることができると思う。そういう意味では、もちろんKDと僕では全然違う世界にはいますけど、やっぱチームメイトとして同じコートに出る以上はある程度対等でいなきゃいけない。KDといるからすごいみたいなふうにもなっちゃいけないなと思ってるんで」

　優勝候補チームに入れたから、スーパースターといっしょにプレーできるからと舞い上がることはなく、冷静に、自分がやるべき仕事をこなしていく。試合に出ている間は常に“ライトスポット”を追い求めて──。