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1年で140キロ台→159キロ腕や巨人・増田の弟…ドラフト候補だらけの上に「162キロ謎のドミニカ剛腕」も!〈独立L最強・徳島が推す6人〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2023/10/22 11:02
独立リーグ徳島で160キロオーバーのストレートを投げ込むマルティネス。ドラフト会議での指名可能性がある選手は?
島原中央は椎葉が1年の2017年に3回戦まで進出したが、あとの2年間は1回戦で敗退。卒業後、社会人のミキハウスに入社する。
「ミキハウスで正式に投手になりました。レベルが高かったので、試合で投げられる投手ではなかったのですが、球速だけは負けたくないと練習し、148km/hを出しました。でも、活躍することはできず、自分自身NPBに行きたかったので、徳島を紹介していただき、入団しました」
★今季成績:22試合3勝0敗1H1S 39回19被安打25与四球51奪三振 防御率2.31
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「主に後ろを任されました。真っすぐは157km/h(※グランドチャンピオンシップBC徳島戦では159km/hをマーク)、カーブ、スライダー、フォークを投げます。今はスライダーが武器ですが、自分自身はフォークで勝負したい。阪神の藤川球児投手のようにまっすぐで押す投手になりたい。徳島では、本当に色々なことを教えてもらって、ジム(インディゴコンディショニングハウス)でトレーニングもさせてもらったので、怪我もせずにここまでやってこれました。
もちろん育成でも行きます。プロで勝負したい、可能性があると信じたいです」
徳島伝統の“外野手”で注目は…
〈井上絢登(23歳)外野手 178cm87kg 右投左打〉
徳島は伝統的に優秀な外野手を輩出してきた。その系譜に連なる選手だ。
「三塁と外野を守っています。福岡県筑紫野市の出身で、二日市ボーイズから久留米商業に進みました。3年生の時は、準決勝まで進みましたが、三浦銀二選手(DeNA)、仲田慶介選手(ソフトバンク)、古賀悠斗選手(西武)がいる福岡大大濠高に負けて甲子園には行けませんでした。福岡大に進み、プロを目指しましたが声がかからなくて、徳島に来て2年目です。
売りは肩の強さと足と長打力。去年(13本)、今年(14本)と2年連続でホームラン王をとりました。打球速度は177km/h、足は6秒フラットです」
★今季成績:67試237打数74安打14本塁打39打点14盗塁、打率.312
打率は2厘差の2位タイ、本塁打、打点王。もう少しで三冠王だった。とにかく圧倒的な数字を残した。今季は昨年に比べて確実性が増した。