★今季成績：66試230打数71安打1本塁打25打点37盗塁、打率.309

　打率は4位、37盗塁は断トツの1位だ。

「もう25歳ですから、今年は育成でも絶対かかるぞと思っています。打てる、守れる、走れる三拍子揃った選手になりたい。

　コーチからは（スカウトの人から）評価されているぞと言われました。でも、かからなかったらここで一区切りかなと思います。とにかく足を強調したいですね。去年の茶野選手みたいな活躍を目指したいですね」

193センチ、カナダにルーツを持つサウスポー

〈シンクレア ジョセフ孝ノ助（22歳）投手　193cm93kg　左投左打〉

シンクレア ©Kou Hiroo

　長身、白皙、プロで活躍すれば人気が出そうな左腕投手だ。

「父がカナダ人、母が日本人です。埼玉で生まれましたが、生まれてすぐにカナダに引っ越して、小学2年生のときだけ日本に帰国して、そこで野球を始めました。

　その後、カナダで中学、高校、短大、大学と野球をして、5月にメアリー大学を卒業して徳島にやってきました。ずっと投手です。球速は151km/h、まっすぐと球速が変わらない2シーム、スライダー、スプリットを投げます。スライダーに自信がありますし、2シームは打者の手前で動きます。大学時代にメジャーのスカウトが試合を見に来たのですが、制球力がない、今は取れないと言われました。

　僕自身は、小さい頃から日本で野球をするのが夢で、母の実家に帰るときも日本のプロ野球を見に行っていました。徳島を知っている方から“今一番NPBに近いよ”と徳島を紹介してもらいました」

　★今季成績：11試合1勝0敗1H0S 27回18被安打8与四球21奪三振 防御率0.56

「練習メニューが充実しているので、それを毎日やれば、何か自然にいい感じに上達できている感じで、やっぱり徳島は、最先端を歩んでるなと思います。

　ソフトバンクのモイネロ投手みたいに、いろんな球種でいつでも空振りが取れる投手になりたい。ドラフトをドキドキしながら待ちたいですね」

　これだけの選手を擁して采配を振った岡本哲司監督は話す。

岡本監督 ©Kou Hiroo

「去年もドラフトに3人かかりましたが、今年の方が手ごたえがあります。実力のある選手が投打両方にいる状態です。コーチ陣が選手をしっかり教えてくれています。

　やはり去年の茶野が頑張ってくれたから、今年の選手も行けるだろうと思っています。でもみんなプロを目指してきてくれているから、正直プレッシャーがありますよ」

最速162キロのドミニカ右腕とは

　もう一人、ドラフトとは関係ないが、徳島では、ものすごい剛腕投手が投げていた。

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