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1年で140キロ台→159キロ腕や巨人・増田の弟…ドラフト候補だらけの上に「162キロ謎のドミニカ剛腕」も!〈独立L最強・徳島が推す6人〉
posted2023/10/22 11:02
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kou Hiroo
2023年前期、17勝10敗7分、勝率.630(1位)、後期、19勝11敗4分、勝率.633(1位)、四国アイランドリーグPlus、徳島インディゴソックスは前後期ともに優勝を果たした。ともに勝率は6割を超え、今年のオリックス、阪神を思わせる圧勝だった。
毎年、筆者は徳島球団から今季のドラフト会議での指名が有望な選手をピックアップしてもらう。
昨年は、日本ハムの育成2位で中山晶量、西武の育成2位で日隈モンテル、オリックスの育成4位で茶野篤政が指名された。
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茶野は春季キャンプで中嶋聡監督の目に留まり、育成ドラフトで入団した1年目の選手としては史上初めて開幕戦で先発出場した。以後も茶野は活躍し、瞬間最大風速で「首位打者」にもなった。7月以降は二軍落ちするなど早くも壁にぶつかった印象はあったが、とにかく前半戦のインパクトは抜群だった。
そして一昨年に育成1位で徳島から西武に入った捕手の古市尊も今年4月に支配下登録され、後半戦は控え捕手として鉄砲肩をたびたび披露した。
徳島インディゴソックス出身の選手はドラフトにかかるだけでなく、NPBで活躍することも多いのだ。今年、徳島球団がピックアップしたのは5人。今年のペナントレースで圧勝するはずである。彼らのコメントを紹介しよう。
最速159キロ、社会人から投手になった21歳
〈椎葉剛(21歳)投手 182cm85kg 右投右打〉
今年後半、いろいろな野球関係者から名前が挙がっていた剛腕投手だ。
「大阪府堺市の出身です。小学校は軟式で、中学では富田林ボーイズです。怪我が多かったんです。実は他の高校への進学が決まっていたんですが、自分の意志で長崎県の島原中央高に進みました。実績のない高校ですが、自分にはこの学校が合っているかなと思って。
高校時代は捕手でした。たまに投手もしましたが、2年の時に肩を故障して投げられなくなり、3年で復活しましたがそれでも8割は捕手でした」