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柳田将洋もびっくり高橋慶帆(20歳)の急成長、身長206cmの大学生は愛されキャラ…高橋藍に続け! 男子バレーに新星がどんどん出現する理由 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2023/10/18 11:04

柳田将洋もびっくり高橋慶帆(20歳)の急成長、身長206cmの大学生は愛されキャラ…高橋藍に続け! 男子バレーに新星がどんどん出現する理由<Number Web> photograph by AFLO SPORT

パリ五輪予選の直前に中国で開催されていたアジア大会に出場した高橋慶帆(20歳/法政大学2年)。メダル獲得に貢献し、大きく飛躍した大会となった

 今の日本はA代表でのトップ選手の強化と、B代表での若手育成の両方が機能している。

 昨年もAVCカップに出場するB代表を設置し、AVCカップでは準優勝。冬場にはブラン監督のもと学生の国内合宿やフランス遠征を行い、山本(国内合宿のみ)や甲斐、高橋慶帆、麻野はその参加メンバーだった。

 今年のB代表は2度にわたる長期のヨーロッパ遠征(イタリア、北マケドニア、モンテネグロ)を行い、イタリアB代表やオランダB代表、チュニジア、エジプトなど数多くのチームと試合を重ねた。

 A代表にいた甲斐や、BからAに呼ばれた山本はトップ選手たちと日々を過ごし、大きなプレッシャーをはねのけて五輪出場権を獲得するというかけがえのない経験を得たが、海外との実戦経験という意味では、B代表で過ごした選手たちが得たものも非常に大きい。

 ブラン監督は、「B代表を作りたいという私の提案は、簡単なことではなかったと思いますが、受け入れてくれた日本協会と(男子強化委員長の)南部(正司)さんに感謝したい」と述べた。

来年ネーションズリーグでテスト?

 来年のパリ五輪は、基本的に今年のパリ五輪予選のメンバーが中心になると思われる。しかも五輪本番の登録メンバーは12人(その他の大会は14人)のため、新たな選手が割って入るのは容易ではないが、今年五輪出場権を獲得できた分、来年のネーションズリーグで新戦力を試すことができる。

 ブラン監督は「パリ五輪に向けてより最適な選手を考えていきたい。五輪前のネーションズリーグで幅広い選手にチャンスを与えたい」と語る。

 柳田が、「若ければ若いほど成長スピードはものすごい。鈍行と特急かぐらいの違いがある。『何個飛ばすの?』みたいな」と苦笑するほど、若手の成長は計り知れない。

 2021年の東京五輪で、高橋藍(日本体育大学4年)が石川祐希(パワーバレー・ミラノ)の対角を高速で射止めたように、来年、パリの舞台で世界を驚かせる新星が現れるかもしれない。

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