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大谷翔平にまさかの声「ヤンキースもメッツも獲得はない」米記者たちに直撃取材…右ヒジ負傷も“メジャー史上最高額”ほぼ確実「FA移籍の本命」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2023/09/15 11:02
大谷争奪戦に参戦する噂が出ている球団の番記者たちは何を思うのか。現地で本音を聞いてみた
長年MLBの取材を続けるニューヨーク・ニューズデー紙のデービッド・レノン記者に聞いてみた。
「ヤンキースもメッツも、オオタニの獲得はないね」
まさかの完全否定だ。
「ヤンキースは今は節約モードなので、オファーすら出せないのではないかな。メッツは出せるかもしれないけれど、来ないと思う」
本命は? 「5億ドルはいくだろう」
では本命はどこなのか。
「西海岸でしょう。そう言われているし、そう思う。ドジャースが有力なのは明らか。ジャイアンツにもチャンスがあるかもしれない。でも個人的にはエンゼルスに残るのがいいのかなと思う。契約延長できればいいね」
エンゼルス残留の可能性に否定的なメディア関係者が多い中で、意外な言葉だった。レノン記者の中では、ニューヨーク移籍に関しては完全な諦めモードのようだった。ただしニューヨークの記者の間でも意見は割れており、デジタルメディア「ジ・アスレチック」のメッツ番を務めるウィル・サモン記者は「メッツは球界最高の選手を獲得するに十分な資金を持った数球団のうちの1つだから、オオタニの獲得に動いても不思議じゃない。動くと思う」と話し、ベテラン敏腕記者として知られるニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は「オオタニはスポーツ界にとって偉大な存在。できることならニューヨークのどちらかのチームが獲得してほしい。お金を出すのは僕ではないが、彼の試合を生で毎日見たい」と思いを明かしていた。普段は辛口なシャーマン記者だが、大谷にはメロメロのようだ。
ところでお金はどれだけ出せばいいのか。聞いた現地記者は口をそろえ、5億ドルに到達すると予想。右肘靭帯の損傷が判明してもその価値は大きく落ちることはなく、エンゼルスのマイク・トラウト外野手が4年前に結んだ12年総額4億2650万ドルを抜いてMLB史上最高額となることは確実と考えているようだ。