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セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
お盛ん男女関係、やらかし伝説の一方で…24歳での「うつ病」から名GKブッフォンが抜け出すまで「若いうちは誰でも失敗するもんだ」
posted2023/08/23 11:01
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph by
Alessandro Sabattini/Getty Images
ジャンルイジ・ブッフォンは、名門ユベントスの主将を6年(2012-18年)務め、さらにイタリア代表でも9年間(2010-18年)、キャプテンマークを巻いたほど偉大なサッカー選手だった。
彼の引退に際し、元同業者たちや後輩たちは敬意や感謝を込めて別れの賛辞を並べた。
しかし、彼らは知っている。
「カピターノ(主将)」ブッフォンが、実はとんでもなくお行儀の悪い問題児だったということを……。
「ポルコ・●●●」とか言うなよ!
「あんた、引退したんだから! な、頼むからもう『ポルコ・●●●』とかグラウンドで言うなよ! 俺より3歳も年上なんだからいい加減落ち着いてくれ!」
ユベントスでともに3年(14-17年)プレーしたDFパトリス・エブラは、盟友ブッフォンの引退に寄せる形でジョーク交じりにブッフォンの口の悪さを揶揄する動画を上げた。
動画音声でもぼかしてある伏せ字フレーズは、イタリアで物事がうまくいかない時ややり場のない怒りを発散する際に使われる呪いの言葉だ。
文言は神を冒涜するキリスト教禁忌の句であり、公の場で口にした者には(形式的にではあるが)イタリア刑法で罰金刑が規定されている。もし公共の電波に乗れば番組中にキャスターが即謝罪の放送事故だし、仮に試合中に審判の耳に入れば発言主の退場処分待ったなし。
「ポルコ・●●●」は“イタリアで絶対言ってはいけない”認定してもいいくらいの危険ワードだ。
エブラは「ブッフォン、人生をエンジョイしてくれ。愛してるぜ!」と動画を締めくくったが、百戦錬磨の経験を持つ彼といえども、社会的立場を危うくするほどのドン引き暴言を試合中に連発したブッフォンには、相当肝を冷やしていたにちがいない。
男女関係もお盛ん、学業でもやらかしていた
17歳でセリエAデビューしたくらいだから、ブッフォンは早くから男女関係に“目覚めていた”。
背も高いから女の子にモテて、若い頃からブイブイ言わせてはゴシップ誌を賑わせた。一貫して美女好み、最初のアレナ夫人は高身長でダイナマイトボディのチェコ人モデルだったし、現在のパートナーであるイラリア・ダミーコ女史も妖艶な色気抜群だ。
若いうちには学業の方でもやらかした。