甲子園の風BACK NUMBER
江川卓でも桑田真澄でも斎藤佑樹でもない…あなたが選ぶ「夏の甲子園・史上最強ピッチャー」No.1は誰?《700人アンケート》
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKatsuro Okazawa/AFLO
posted2023/08/26 11:06
夏の甲子園「史上最強ピッチャー」は誰か? Number Webでアンケートを行った
美しい軌道で150キロに達する速球に加え、ピンチでギアを上げる投球術、巧みなバント処理の技術もあわせ持つ本格右腕。大垣日大、横浜、近江、日大三といった強豪を相手に快投をつづけ、秋田県勢として103年ぶりの決勝進出を果たしました。満身創痍の状態で臨んだ大阪桐蔭戦は敗れるも、県立校のエースとして、物語の主人公として、チームを躍進させた吉田の投球は、多くの野球ファンを生み出したようです。
「野球に一切興味のなかった私を、一気に“沼”に引き込んだのは甲子園で投げる吉田輝星くんでした。絶対的エースという言葉は、あの夏の彼にピッタリだと思います。私の史上最強ピッチャーは彼以外いません」(54歳・女性)
「人を惹きつけて離さないストレートは唯一無二だと思う。三振を奪うたびに爽快な気分になって野球で感じたことのない高揚感を感じた」(40歳・女性)
「試合後半にギアをあげるところがかっこよかった」(40歳・女性)
「吉田投手の姿を見た息子が野球を始めました。今は中学生になり、学校の部活を頑張っています。吉田投手の活躍が無ければ息子は今、野球をしていなかったです」(49歳・男性)
3位 江川卓 89票
ここからいよいよトップ3の発表。
89票を集めた江川卓(作新学院/栃木)が3位に。
江川が投げる球を相手打者がバットに当てただけで甲子園がざわめいた――そんな逸話が残るように、江川の最たる武器はその速すぎる直球。「もし現代のスピードガン性能で測れば……」の話題は野球ファンの間で“定番の肴”といえます。
3年時、1973年夏は栃木大会で5試合に登板、うち3試合でノーヒットノーランを達成。乗り込んだ甲子園では初戦で柳川商を相手に23奪三振(15回参考)で勝利、2回戦で銚子商に0-1のサヨナラ負けを喫するも、噂に違わぬ投球ぶりに日本中が心を震わせました。単純明快なストレートで相手打者を切り裂いていく様は、まさに「怪物」。
「速かった。無敵だった。それに尽きる」(62歳・男性)
「TV観戦でも球が浮いている(ホップしている)ように見えた」(62歳・男性)
「バットに当たっただけでスタンドがどよめくなんて、後にも先にもない」(62歳・男性)