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「クロアチアより日本を警戒していた」元ブラジル代表コーチ・サンパイオの“W杯ガチ森保J評+ウラ話”「ミトマはネイマール、メッシに匹敵」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byPatrick Smith-FIFA/Getty Images
posted2023/07/30 11:02
カタールW杯ブラジル代表コーチを務めたサンパイオに、母国のセレソンと日本代表について“ココだけの話”を聞いた
「より優れた選手を、もっと多く育てること。また、指導者は最先端の戦術をしっかり研究しなければならない」
――ブラジルサッカー連盟は、昨年のW杯後、空席となっていたセレソンの監督の座を来年6月からイタリア人のカルロ・アンチェロッティ(現レアル・マドリー)に託し、それまではフェルナンド・ジニス(フルミネンセ)が1年間、クラブの指揮を執りつつ暫定監督を務めることを発表しました。この決定をどう受け止めましたか?
「私は、代表チームの監督はその国の人間が務めるべきだと考えている。その国の人々の精神的な部分、魂はその国の人間にしかわからないと思うからね。
フェルナンド・ジニスは攻撃的なスタイルを貫く非常に優秀な監督であり、当面は彼がセレソンを良い方向へ導くことを期待している」
マンCとブライトンはお気に入り。だからミトマも…
――W杯後、セレソンのコーチを退任しました。今後、やりたいと考えていることは?
「指導者の道を歩みたい。最初は、U-20のチームを率いて経験を積むことを考えている。その準備として、今は国内外の優れたチームの戦術を徹底的に研究している。
現在、最も気に入っているチームはマンチェスター・シティとブライトン。シティの攻撃の破壊力、ブライトンのビルドアップは素晴らしい。
だから、ミトマ (三笘薫)のプレーはいつも見ている。ネイマールやメッシに匹敵する世界トップクラスのドリブラーで、得点能力も急速に高めている。今後がとても楽しみな選手だ」
――現在、他に日本人で高く評価する選手はいますか?
「ブンデスリーガでプレーしているエンドウ(遠藤航、シュツットガルト)が素晴らしいね。1対1の守備が非常に強く、攻撃の起点ともなれる。リーダーシップもある」
――スポルティング(ポルトガル)で活躍している守田(英正)は?
「彼は運動量が豊富で、1対1の守備もカバーリングもうまい。昨季は、攻撃力が非常に伸びた。これからまだまだ伸びる逸材だ」
Jクラブからオファーがあれば? もちろん…
――最近のJリーグの動向はフォローしていますか?
「なかなかリーグの試合を見ることはできないが、最近では今年のアジア・チャンピオンズリーグ決勝の浦和レッズ対アルヒラル(サウジアラビア)の2試合(4月29日と5月6日)をテレビで見た。
浦和は、攻守にバランスが取れており、非常に粘り強くプレーしていた。浦和のファンは、相変わらずパワフルだね(笑)」
――今後、もしJリーグのクラブから監督のオファーがあったら?